恋は時々、痛いけど。/ 一対一

ココ最近まで残業続きだったから心配で。ふふ、じゃあ、遠慮なく蹴飛ばしちゃおうかな？…冗談だよ
( 空を蹴る姿を見、ぼんやりサッカーをしていた頃の彼を思い出し自然と笑みが溢れる。毎年夏や秋になると大きな大会へ応援しに出掛け、汗だくになりながら無我夢中でボールを追いかける姿が未だ脳裏に残っており今はもうしていないという事実に寂しさを上乗せし生まれた微笑みにも感化させ寂しそうに笑っていた。熟睡させてやると言われるとこくりと頷き彼の方を向きながら布団に潜ると彼の頭を優しく撫で「 何時も一緒に寝る時は熟睡させて貰ってるよ。… 要くん暖かいし 」 と言うと無意識の内に自身の足が温かさを求め彼の足の間にすっぽりと収まる。じんわりと暖かい体温に心地良さそうに目を閉じると10秒もしないうちにすぅすぅ、と寝息をたて時折体をうねらせ自然と彼の身体の方へ引き寄せられるように。 )