匿名さん 2019-05-04 12:37:46 |
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……………まぁ、そうなるな。
(まるで自分を試しているかのような発言にドキドキしつつ、相変わらずその気にさせるのが上手い奴だな、と若干複雑な心境で舌を巻き。こんなとき『しょうがねぇから俺が貰ってやるよ』なんて軽く冗談めかしつつそれとなくアピール出来れば良いのだがその選択肢は今の自分にとってハードルが高く、束の間の沈黙を置いた末に何とも素っ気無い相槌を返して。目の前の御馳走が食欲を唆り、早速箸を手に取れば相手からよそって貰った山盛り白米のお椀を片手に大好物の肉料理をパクパクと食べ進めていき。そのまま暫し夢中で御馳走を頬張るも、不意に相手の指が頬を撫でれば意表を突かれて動作が固まる。視線の先…蠱惑的な赤い舌がちらりと覗けば刺激が強すぎるその光景に思わずゴクリと喉を鳴らして。急に飲み込んだせいか白米を喉に詰まらせ、慌てて麦茶を流し込めば大きく一息吐き出したのち「ったく、ガキじゃねぇんだから自分で取れるっつーの!」と頬を火照らせて語気荒めに主張し。ほろ酔いに浸る相手の姿は普段より更に色気を纏っているように見えて最早何処に視線を向けて良いか分からぬまま黙々と箸を進め、そういえば自分の嫌いな緑の野菜が殆ど残っていないことに気付けば「つーか、敬人はもっと肉食って太った方が抱き心地__じゃなくて、貫禄出ると思うぞ」と先程抱き寄せた腰の細さを思い出しつつお小言のような台詞をぽつりと)
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