恋は時々、痛いけど。/ 一対一

＿＿＿ 生憎、恋人繋ぎ止まり。 何だかきっと他に俺はする人が居るんじゃないかなって気がして。
(久しぶりに彼に抱き付かれた。いや、昔とは背丈も年齢も声も抱き着き方もまるっきり変わっていた、ある意味初めて抱き着かれたと言っても過言ではない。力任せに抱き締めていた頃とは似つかぬ、大人のような抱き寄せ方、腰に両手を回されてしまうと思わず顔を赤らめてしまう。何をされるのかと思えば、元カノと何処まで行ったのか、という質問に呆気に取られて数秒固まってしまうが直ぐに思考を巡らせ此方も背中に手を回しあやす様に片手で背中を叩き、もう片方は彼の後頭部へと手を伸ばす。頭を撫でながら、少し低かった彼の声に少し拗ねているのかと推測しつつ優しい声でそっと問いかけに答え「 ふふ、そこ気になる所？それこそ要くんはどうなの？ 詳しく聞かせてよ久々に 」とけらりと微笑みかけ )