匿名さん 2019-05-04 12:37:46 |
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そりゃ間違いなく俺のおかげだな。いつもみてぇな頼り甲斐のある敬人も良いけどさ、気ぃ抜けてるときの敬人も好きだから、どっちも見せてほしい。……って我儘もご褒美リストに追加しといてくれ。
(柔らかな微笑みを受け取れば嬉しくなってつい調子に乗ってしまう。ふんす!と効果音が付きそうな程の威張りっぷりを披露しては相手が熟睡できたことをさも自分の手柄であるかのように主張して。今朝のだらし無い姿を相手自身は恥ずかしがっているようだが自分にとっては愛おしさを感じる要素の一つでしか無く、それを思い返しては心の内に抱いていたものが溢れるように零れ落ち。語り始めれば次々と欲が深まるも、途中で気恥ずかしさが湧いてきたのか咳払いと共に誤魔化すと、この話はおしまいと言わんばかりに口を噤んで。目の前に無防備な首筋が晒されれば思わずゴクリと喉を鳴らし。早鐘を打つ心臓を持て余しつつ軽く辺りを見渡しては周囲の視線が無いことを確かめ、衝動に駆られるがまま項へと口付けを落とす。相手に気付かれていませんようにと祈りながら本来の目的である日焼け止めを取り出せば手の平にクリームを載せて相手の仄白い肌に万遍なく滑らせ。「__ほら、終わったぞ。日焼けすると風呂入る時とかヒリヒリするだろ。お前の肌を守るのも俺の役目だ」はだけたシャツの襟を直したのちポンと一つ背中を叩いては、ついさっき自らが働いた愚行を棚に上げ"守る"なんて使命感に燃えた台詞を口にして。やがて入園待ちの列が動き出し、チケットを改札に翳しゲートを抜けては夢の国へと足を踏み入れ。相手の方へ片手を差し出せば「お手をどうぞ、お姫様」とゆるり口端を上げて見せて)
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