匿名さん 2019-05-03 20:29:55 |
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「……!、あ、ちょ!?」
(予測するまでもなくぶっちぎり1位の彼はあのクラスのヒーロー的存在。嬉しそうに周りの友人達と体育をする姿は羨ましく、でも運動神経の良くない自分には到底無理な事だった。心の中で静かに称賛の拍手を送ると突然指された指はどう見ても自身の方を向いている、愛らしい顔は完璧なホーズとドヤ顔でゆうくんらしくもあるものの周りの人から関係がバレてしまうのでは。と焦りも出てきてしまう顔に熱が集まる感覚に咄嗟に目線を外して未だに長々と語る教師を再び捕らえた。本当なら褒めちぎってあげたい、髪をぐしゃぐしゃになる迄撫でて笑顔で抱きしめてあげたいのにぎゅっと堪えた拳と早く学校が終わる事を願ってノートを取り始める。そこからはどんどんと一日が過ぎていき、ゆうくんママ特性の愛情たっぷりのお弁当はとても美味しく量の多さなど気にもせずに空っぽになった弁当箱と満腹になったお腹をさすりながら午後へと突入。日が傾き放課後になると部活に入っている彼は再び校庭へと出ている、大会で次々と優勝を勝ち取る姿は部活でもヒーローとして一目置かれているので部活が終わるまでこうやって誰もいない教室で上から走る姿を眺める。「ゆうくん、頑張って。」窓の向こう、聞こえる訳もないがポツリと零れた言葉にガラス越しに撫でる輝く姿に心が締め付けられた。)
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