匿名さん 2019-05-03 20:29:55 |
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(いつもの朝。カーテンの切れ目から差し込む朝日がこちらの目元に当たると眩しそうに眉間をしかめる。寝返りを打って日光が当たらない体勢になると気分良く二度寝の準備に入ろうとして。しかし、「勇樹ー、ご飯できてるよー!早くしないと雫ちゃん来ちゃうわよー」と母の声が聞こえる。確かにそろそろ起きないといつも一緒に登校する幼馴染を待たせてしまいそうだ。重い瞼をこすりながら開けて、仕方なく起き上がって朝の準備をして。幼馴染との出会いは複雑なものだった。公園のブランコで暗い顔をしている相手に声をかけ、それからはたまにご飯をうちで食べるようになり、少女グループから守るために登下校は一緒にするようになった。その生活を数年続けているためか朝食のパンを頬張りながら「長い付き合いになったなぁ」と心の中でつぶやいて。秋口になった頃、漸く制服移行期間の発令が出た。寒さに弱い自分は早速冬服の制服に着替え、バッグを持って外に出るとそこには既に待っていたらしい幼馴染がおり、薄く笑みを浮かべる相手が挨拶をすると「ん、おはよう雫」と、まだ眠そうな笑みを浮かべながら挨拶を返せば「じゃあ行こうか」と、二人で並んで学校へと向かい。)
(/すいません!書き直しました!)
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