学園祭の王子様と… 【〆】

安心しろ、俺の目に狂いはねぇ。だからせいぜい俺様が考えた最高の提案に全力で取り組むんだな。で、執事喫茶だが…レギュラー全員と準レギュラーから選抜して文字通り執事として給仕を行う。メニューはもちろん一流だ。樺地に有名シェフの動きをコピーさせ完璧な料理を提供する。建物の外装は既に俺様がデザイン済だ、これで文句ねぇな
(愚痴る相手を他所にやはり自分の選択に対する絶対的自身は揺るがないようで、いつもながら強引に話を進めた。相手に促され模擬店内容を大まかに説明する。当然同意なく執事役を決められたレギュラー陣は渋い顔をし、向日と宍戸に関しては声をあげていたが、結局はこのキングに全員がついて行くことになるのだ。部員達は周囲の様子を伺うように互いの顔を見合わせていたが、特に反対意見が出る様子もない。樺地がテーブルの上に外装の完成予定図を広げると、そこにはまるで屋敷のような見た目の建物が堂々と立っており、これでいいだろうと最後に相手に視線を向けるとキザに小さく笑ったのだった。)