＿＿ 花弁、一枚 ／ 〆

( 彼が任務に行ってからどれくらいが経っただろうか。順調に行けば恐らく今日報告に戻って来るだろう。だがしかしその“順調”が怪しいのだ。真っ黒の服に真っ白のエプロンを付けた所謂メイドが置いていった赤ワインをちょびちょびと喉に流し込みつつぼんやりと窓の外に視線を向けて深い溜息をつき )


(／ ありがとうございます！やりたい事やイベント等出て来ましたら遠慮なく言って下さいね！いろいろを一緒にやりたいです…！そして短くなってしまいお粗末ではありますが先ロルが完成しましたので置かせてもらいますね。絡んでいくうちに少しずつ長くなっていくかもしれませんがよろしくお願い致します…！)

( 退室するメイドをきっちりと見送ったタイミングでかこん、切り抜いた天井の一部を器用に嵌め込みながらくるんと空中で前転しながら猫のように着地。月も星もない静かな夜の空か、あるいは揺らがない深海のような色が己を認識して僅かに揺れるのが嬉しくて堪らず、だらしなく目と口が緩むが勘弁して欲しい、何せ月単位で彼に会えていなかった。言葉を忘れたようにはく、と唇が動く、きっと自分でも分からない何かを言いたくて仕方なかったのだけれど上手く声にならずに、結局音にできたそれは凡庸で。 )＿＿只今、帰りました、ボス。



(／ くっまた寝落ちてしまった……！はい、色んなことしたいですねえ、今から楽しみです。私の方も文章量は増えたり減ったりするのでお互いあまり気にせず気侭にやりましょう！ )

( 喉を流れる赤ワインの渋味とその奥でキラキラと輝く旨味を堪能しつつも心ここに在らずなのは月単位で不在の部下が問題を持ち帰って来ないかと言う事と、あれやこれや言う事を聞かない部下からのいつ来るか分からぬお呼び出しがあるからで。無意識のうちに漏れ出る溜息が本日数回目を迎えた刹那、ここ暫く聞き覚えのなかった懐かしい声が鼓膜を震わせれば自然と視線はそちらに向き。「＿お疲れ。で？何も問題起こしてないでしょうね？」労いの言葉を掛けてやるだけの優しさはまだある。しかし後に紡いだ言葉はこの先の自身の披露のメーターに大いに関係する事柄であり )


(／ お気になさらずー！そう言って頂けると有難いです。改めましてよろしくお願い致します！)

( 帰るなり厄介事の有無を確認しようとする面倒をとことん避ける姿勢は成程やはり我が主で間違いないとどこか安心する気持ちと信頼のなさでやや寂しい心地の入り交じった表情でふ、と僅かに笑いを零し。ただ天井裏から何度か聞こえた不精さからくるそれにしては深い溜息と無類の酒好きとはいえこんな時間に一人でワインを開けていることを鑑みて彼の思考の数％程は自身への心配で占められているなどと都合良く解釈してしまっても良いだろうか。着地により俄に波紋のたったワイングラスの水面を一瞥して漸くその訝しげな視線に返事を ) ええ、恙無く。＿＿恙無く、壊滅致しました。 ( にっこり、悪びれもしないどころか賞賛の期待さえ見える声色で報告。命令は協力組織への潜入、反乱分子がいるようなら更に探れとのことだったが、隠すつもりもなく組織全体で裏切りの算段をつけている様子だったので景気良く潰してきたのだった。勿論足をつけるような真似はしていないが無断での行為に変わりはない、さて処遇は、と細めた目の奥で窺うように )



(／ わー改元ですねおめでとうございます ( ？ ) 令和になってもよろしくお願い致します！そしてゴールデンウィークですがもう既にお察しの通り休みどころか予定がゴールデンでして……折角の連休なのにいっぱいお話できなくて本当に辛いです、そして申し訳ない……。それでも(寝落ちしない限りは)1日1回、できなくても2日に1回はお返事したいと思っておりますので……！ )

＿＿協力組織が聞いて呆れる。ま、いーわ。足がつくようなヘマしてねェんならね。
( “壊滅的”見なくても聞かなくても赤子一人残されては居ないだろう。ニコニコと無害そうな笑顔を振り撒くがそれ程迄に目の前の部下は無慈悲で非道でそれ故の危うさがある。血溜まりの中でも変わらなかったであろう表情をちらりと伺い見て本日何度目かの溜息を吐き捨てるも、目撃者が居ないのならば今日は大目に見ようか。裏切りを働いた組織への同情も何も感じないままに立ち上がり近くの棚からグラスを取り出しては「飲みてェんならドーゾ」と目の前の小さなローテーブルへ )


(／ 多分おめでとうございますー！此方こそ、令和もよろしくお願い致します…！そして多忙の件ですが気にしないで下さいませ！当方も仕事仕事で…。是非是非リアルを楽しんで下さい！
そして絡んでみた感じのロルやオネェさんの性格ですが大丈夫でしょうか？もし何かありましたら細かい事でも構いませんので仰って下さいね！)

( 自身の報告に特に驚くこともなくただ呆れる様子は己の入念な隠蔽を破って情報を仕入れたかもしくは今回の独断すら彼の計算の内だったかを意味しており、どちらにせよ見事という他なく舌を巻くばかり。心底嬉しそうに目元を緩め自分だけの宝物を抱きしめるような細く柔い声で流石はボス、と呟き。しかし賜った沙汰はしでかした身ながら甘いと感じるもので、あれでいて引き入れたものには器が広いのだから胸がぎゅうとなる反面かえって此方のきまりが悪い。加えて許しついでに給仕まで始めるものだから慌てたように相手の方へ駆け寄ってはそんな、だのお手を煩わせるつもりは、だのと )



(／ なるほどお仕事……お勤めご苦労様でございます！当方の予定もバカンスというよりは頑張らないといけない系なので遅い上に疲れた文章になっていないか少し不安です。誤字とかあっても生温い目で見逃していただければ…… ( ← )
そして絡んでみてですが今の所は特に問題なさそうです、また何かありましたら申し上げるように致しますね！当方提供にも何か違和など感じられましたらご遠慮なく仰ってください！ )

煩ェよ、さっさと飲め。
( ぽつりと落とされた呟きは盲目的なまでに自らを崇拝しその命すら考える事もなく投げ出す相手らしい色が含んだ物。そんな呟きもわたわたと慌てふためく様子もどれもこれもを無視。しかしながらあーでもないこーでもないをこれ以上繰り返されるのは面倒だ。有無を言わさぬ声色で以てピシャリと言い切ってしまえば再び自席へと腰掛けゆったりとした動作で足を組み。「…これ見な」そうやって取り出したのはホチキスで荒く止められた数枚の紙。「次の任務よ。アンタとアタシの二人。行きたくねェんなら違う仕事回すけどどーすンの」白黒の写真にはそこそこ大きな屋敷の外観が写っており、細かい字でビッシリと書かれた文字の内容は“この孤児院の全壊滅”で )


(／ お互いお疲れ様です、ですね！あまり誤字とかに萎えを感じるタイプではないので勿論スルー致しますとも！なので気負わず楽な気持ちでお願い致します。
一先ず何も無いようで安心しました。此方も大丈夫そうなので引き続きゆったりと交流させてもらえたらと思います。それでは一度背後は引っ込みますね。また何かありましたらお呼び下さいませ…！)

( 忙しなく動いていた手足と何事かを言い募る中途半端に開いた口をぴたりと止める、こういうときだけ従順な犬である。着席は許可されていないため上体を折り曲げて恭しく礼をするようにワイングラスのステムを摘み、1度だけ香りを香りを楽しんだあとちろりと赤い舌で舐めるように一口。それで満足したのか元の位置に置き直して空いた手で資料を拝領、文字のぎっしり詰まった紙面を慣れたように流し読み、しつつ問いかけには二人での任務の旨の部分で食い気味にいきますと。一枚目にあるモノクロの外観写真にややデジャヴュを覚えるもそんなものは彼と二人の任務という重大事項の前には塵芥に等しく、一目で機嫌が良いと分かる様子で ) それにしても孤児院とはまた珍しい……毒殺にします、それとも焼き討ち？ ああ、ガスはどうでしょう ( 俺は一酸化炭素がいいと思うんですけど、と嬉嬉として次々に提案 )




(／ うおーお待たせしております申し訳ない……！！そして心優しいお言葉ありがとうございます！
了解致しました！此方も一旦失礼しますね。 )

殺り方はアンタに任せるわ。好きなようにしたらいい。
(　“孤児院”の壊滅任務だって言うのに目の前は相変わらず楽しそうに笑う。書類の最後のページにあった『人体実験の犠牲になった子供達も皆例外無く抹殺せよ』の一文を見ていないはず等無いのに。殺り方をあれやこれやと考える子供の様な姿をちらりと流し見て再びグラスに口を付けては面倒事は嫌だと言う心情の元、相手の好きな様にさせる事にして。任務の内容を伝えたのならもう終わり。「下がっていいわよ」コツン、と軽い音を立ててグラスをテーブルに置けば薄暗闇の中、果たして相手はどうするだろう＿＿従順に従うかと、　)