主 2019-04-14 22:06:09 |
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(木々同士が擦り合い爽やかな音色を奏でる音も小鳥や栗鼠、兎等小動物達の小さな会話も何時も通りの有り触れた私だけの日常。そんな日常がきっと此の先も永遠と続くのだと思っていた。随分と昔ではあるのだが、人間の世界を覗いたことが記憶の隙間、脳内で回想されていく。人間は儚くて脆くそして群れて行動する生き物だ、なんて遠い昔母親に聞いた事が有る。そんな人間が己の前にいるのだ心の中は警戒心と好奇心が混じり合って疼いている。)そんなけったいなもん見るような目せんといて?まあ、一応鬼やで!(これもまた昔の事になるのだが、確か人間の世界では鬼は変なゴツゴツとした異形な棒を担いで女、子供を攫っては悪さをする者なんて奇天烈な伝承がされているんだとか。相手も警戒しているのか、フフと堪えても溢れ出した笑みの後ス、と屋根の上から軽々しく飛び降りて彼の目の前上記を述べると「鬼、なんて呼ばんといてや。ウチ蜜鬼言うねん。漢字は蜂蜜のミツに鬼のキな?」少し距離を詰めた会話。丁寧に漢字まで紹介するとよろしゅう、なんて片手を彼の前に差し出し握手の意を表して。)
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