レナード 2019-04-08 22:00:27 |
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____っあ!。(普段ならば組み敷いた体が跳ね返されることなんて懸念のひとつも持っていない。油断ではなく、人狼と吸血鬼とはそう言う物だからだ。だからこそ、身動きの取れない降伏感に堪らない興奮と悦びで心臓が高鳴った。唐突のことに驚きが短い声として現れ、開いた唇は余計な何かを口走ること無く塞がれる。貪る口付けの息苦しさが頭をクラクラにし、録な考えをさせる余裕を奪う。次第に呼吸は浅く途切れ、酸素を求めた。圧倒的力の差を見せ付けられた今夜だからこその服従する悦びにうっとりと蕩けた瞳は少し滲んだ貴方の姿を映す。腰が砕けるように体から力が抜けたことに気づいたのは、彼の足にくたりと座り込んだからで。「ねぇ、ダーリン。アナタっていぢわるだわ」心臓をそのまま射抜いてしまいそうな貴方の鋭い眼から逃げることなく視線を交わし、浅い呼吸を繰り返すせいでぽて、っと開いたままの唇で「今夜、言うんだから。……いけないひと」燃え焦げる程の想いが、気の狂いそうになる嫉妬心が、貴方の言葉一つで満たされてしまう。普段、言葉が多い訳じゃない貴方の言葉がどれ程の宝物かを分かってないのね。明日もう一度言ってくれなきゃいやよ、と減らず口を叩こうとしたその時に視界がぶれる。同時に愛しい姿が見えなくなり、余りにも官能的で痛みさえもが甘く嬉しい行為に変わる。決定的に満たされるその瞬間を心構えし、今か今かと期待した。ごくりと生唾が喉を落ち心臓はうるさい程跳ねる。___なのに、決定的な刺激は来ない。燻る熱を中途半端に与えられるのは拷問のようで息が苦しくなる。間に挟まる貴方の足をむちむちとした太腿で挟めば体を擦り寄せ身を捩り「ダーリンの意地悪はすきよ。でももう待ては出来たでしょ?早くご褒美が欲しいの。ねぇ、お願い」噛み癖のある口は堪えきれずに歯のぶつかる音をカチカチと立て、懇願するように求めるのは一種の依存と同様で。我慢できずに大好きな貴方へ自らの顔を寄せると一層に口を大きく開き嬲るように貴方の耳に舌を這わせ、抜ける力を集めれば一度だけ体に力を込めて顔を密着させ鋭い犬歯を形のいい貴方の耳へ突き立てて。それはまるで、こうして頂戴とでも言うような我儘で、舌に触れた余りにも魅惑な味を飲み込むことなく我慢し″べぇ″と挑発的に見せ付けて)
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