通り人 2019-03-25 11:25:45 |
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──、皆殺しか。俺にはなんの問題もない、受けよう。だが条件は先の通り、裏切り、任務完了してからの契約の変更など…、それらをした時、貴様に明日は無いと思え。
( 文明が発展して云十年。日本は発展途上国に負けぬ進化を遂げ、世界にも負けぬ国となった。しかしその途中でそれらの波に捨てられた文明があるのもまた然り。都市部は常に平温に保たれるように常に機械が張り巡らされ、季節の有無、四季折々に合わせた人工天候とホログラムが彩り、ストレスの少ない、快適な生活となっている。その裏、外れにある旧市街は古い文明、昔ながらのガス、水道、電気が通り常に排気ガスと汚染、売られているものは腐っているものや信用出来ないものばかり。人に溢れ喧騒が飛び交い、力と少なからず資金を持つものが頂点となれるこの陸の孤島と化したそこ。しとしとと冷たい雨が降り、昼間にも関わらず鈍色の重い雲が空を覆うこの日裏路地に些かこの市街には似つかわしくないやや派手な格好の巨漢の男が一人。その向かいに呼び出され時刻ピッタリに到着してやれば、その汚い見た目に深く被ったフードの奥で僅かに眉を顰めつつ、言い渡された依頼を確認し。何か恨みでもあるのかただの気まぐれか。以下にせよ理由については興味もない。しかし最近、抹殺の対象であるその人物が闇市で何やら珍しいものを買ったと風の噂で耳にした事がある。それに関しての事か否かは分からないが、己のやる事はただその依頼された仕事をこなすこと。再度良い聞かせるように冷たく、重みのあるその言葉を紡いでは報酬を受け取りそのまま踵を返して路地を後にし )
……、随分と人を雇っているもんだ。そんなに金があるのか…。
( 渡されたメモを頼りに人混みを抜け、廃墟と化してしまった外れにある屋敷へと趣。中世を思わせるような造りは以前の所有者の好みか、蔦と苔が蔓延り崩れてる所もあり良いものとは言い難いが、屋敷の庭から玄関に向かうまでに無駄に用心棒が多く返り血が酷く、刀を振るうと血を払い雨でコートの血も些か洗い流してくれて居るようで。堂々と正面玄関から中に入れば、フードを取り辺りを見渡してやけに静かなのは外の用心棒だけだからか、虱潰しに1階の全ての部屋を見て回ったが何も無く、小さな溜息を零しては2階へと向かい。途中出会った使用人、女も関係なくその首を床に転がしながら歩いて行くと唯一明かりのついた部屋を見つけ開けようと思ったが鍵が掛かっているようで中からは、品もなく喚く男の声。扉を蹴破ると同時に肩に鈍い痛みが走るとどうやら拳銃を所持していた様で右肩にそれが貫通し、それを見遣るも気に掛けること無く、続けざま乱射された弾を避けると、照明が割れ暗くなってしまったがそのまま間合いを詰めると横一文字に首を落とし。鞘に刀を納めて一息つき、ふと視界の隅で何かが動くのが見えては何やら布の下で動いてる様で近寄って見ると布の隙間から鉛の着いた鎖が見え、首を傾げて見せたが僅かに人間の息遣いが聞こえては布を剥ぎ取って見せて )
( /まだまだ駄文ではありますが、回させて頂きますね。些か急展開にもすぎますが話を進めるにあたりと思い展開を早めにさせて頂きましたが、これ以降はのんびりと進めていけたらなと思いますので、よろしくお願い致します。 )
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