H∧L 2019-03-23 09:29:55 ID:6b716f026 |
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それでは、自分も少し…。
「死にたがり屋で、**ない少年」
僕は、カミソリで手首を切ってみる。
血は溢れてくるのに、一向に意識は遠のかない。
しかも、傷もすぐに塞がってしまった。
「……ああ、やっぱり**ないや」
僕は、死にたいのになぁ。
そう呟いて、僕はカミソリを置いた。
これも何回やったことか…。
お風呂に顔も突っ込んだし、
毒だって飲んでみた。首筋だって傷付けた。
でも、**ない。
僕は、そんな身体なのだ。
『……またやってるのか』
…ま、これをするのはこの人に会うためでも
あるんだけど。
彼は僕の担当職員で、ノエルというらしい。
「だって死にたいんだもん」
『…はぁ…分かっているだろ、お前だって…。
お前は【**ない】身体なんだ。
俺たちの薬でそうなったんだから』
そう、僕は人体実験されたのだ。
もう一人、森の野性児みたいな子と一緒に。
その子がどうなったかは…知らないが。
僕は成功したらしく、
年を取ることも死ぬことも無くなった。
でも、僕は死にたかった。
「…ねぇ、ノエルさん」
『…何だ』
「いつか…僕を死なせてよね」
『…ああ。いつか、な』
彼は軽くあしらうと何処かへ行った。
「…さて、次はどんな死に方にしようかな…」
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