24796 2019-03-14 20:04:54 |
通報 |
(意地悪なんて言葉では足りない、酷く嘲るような台詞に普段なら言い返してもいただろう。それでも今は、恥だとか、そういうものに耐えてでも噛みつきたい。欲しい。事実を突き付ける綺麗な唇。痛みに痺れる身体、その中で揺れる欲がすべてを塗り替えて口付けていた唇を離すと数度瞬きして涙を落とし切る。強請るなんてはしたない真似、やめろ。そんな制止の声が頭の中で微かに響いたけれど、甘い声に誘われるように抱きしめていた腕を外し、両手をあなたの頬へ。「アネル_お願い、アネルが欲しい、もっと欲しい」、震えて消え入りそうな声で懇願する光景は珍しいのか、麻痺した思考の中でも熱の篭った汚い視線が刺さるのがわかる。頭の中はぐずぐずに溶けているのに身体は周りから逃げるように…離れることしか考えていなかったはずなのに、アネルにくっつけて。逃げ場はあなたの場所だと示すように、もう一度「欲しい、もっと…痛いのも欲しい、アネルに傷をつけたい」と首筋にキスを)
トピック検索 |