英雄は松の上で 〆

(/ 設定把握ありがとう御座います！マフィア感はあまりないかもですが...！では此方のものも投下させていただきます。展開など希望ありましたらいつでも声を掛けてください。改めてこれから宜しくお願いします。)


▽緑谷出久


僕も話せることは話すよ
( 自分の能力のこともあるので隅々までは話せないが、何があったのか知りたがる相手に頷いて。相手の手を捕縛する縄を見ながら「 話せること___は。」自分のことを全て話せないことの罪悪感からか、先ほどの言葉に付け足すように、目を逸らして。後ろからかけられた言葉に「 幼馴染なんだ。中学まで一緒だったんだよ、ね？かっちゃん 」爆豪へ目を向けて笑み浮かべれば爆豪はギロっと目を向けて「 ああ？！」自分にとっても幼馴染だろうに、と思いつつその顔見て爆豪も心配していたのだろうと思いつつ


▽筧榛夏


( 縁を切る際切られた背中の傷は一先ず応急処置してもらったものの、包帯からは血が滲みそれは服にまで滲むほどで、冬空の下、行くあてもなくフラフラと歩き、疲れたとばかりに公園のベンチに座りながら、一度も吸ったことのない煙草を手に取り、それは同じ幹部だった仲間からもらったもので、その煙草を口にくわえ火をつけては一息吸う。「 あーまずい 」天を仰ぐように空を見上げながら、ポケットに手を突っ込み、このまま野垂れ死ぬのかな、思いつつも微かな希望を願って