◎ 2019-02-17 20:30:14 ID:4556a69d2 |
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(居たくもない友人と共に過ごしている...そんな相手には不思議に感じるも、自分を偽ってまでどうでも良い周囲の人間に愛想を振り撒いている己を思い返せば、どうしようもない状況というものにも納得がいって。案外自分と相手とは似た者同士なのかもしれない。自分は他人と円滑に過ごす為だけに媚びているだけだが、果たして相手は何を守る為に気を張っているのだろうか。家々に目をやる相手の横顔にそんなことを思いながら歩き続け。やがて見えてきた温かみのある雰囲気の一軒家。相手の表情がふと安心したように見え、何故かと確認してみれば表札には「碧川」と記されていて。ということはあの灯りに映ったり消えたりする影はきっと家族なのだろう。自分は一人っ子で、親も仕事で多忙なため家に人が居ることはあまり無かったものの、穏やかな表情の相手を見ると家族が多い生活も少しばかりの羨ましく思われ窓に見入ってしまい)
「ここですか。...素敵なお宅ですね。___それではまた明日、二日酔いで遅刻などしないようお願いしますよ?」
(飲酒を強要する友人が居る学校、登校が億劫になりそうなもので気持ちも分かる。だが取引のこともあり相手には是非来てほしいため、こんな時だけ生徒会長の皮を被って口元に弧を描きつつ注意して。夜も更け、辺りもより一層冷え込んできた。話し吐く息も白く立ち上っては薄れて闇に溶けていく。相手を家まで無事送ることも出来たし、明日を楽しみにそろそろ帰ろうかと身体を離すと、ふらつく相手をそっと立たせ別れを告げ、自分も帰路に着くため歩き出そうとして)
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