◎ 2019-02-17 20:30:14 ID:4556a69d2 |
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(相手の方にチラリと向ける視線。彼の口元は弧を描いており、まるで自分の反応を楽しんでいるような雰囲気で。揶揄われたのか、遊ばれたのか、と自分の顔が紅いのを誤魔化すかのように彼の肩に回した方の手とは逆の手で胸元の服を摘めばパタパタと仰いでいるかのように動かし。月明かりの下、少し顔が見えにくいのが唯一の救いだと一度は感じるのだがこんなに密着していれば見えなくて良いもの見えてしまうのではないかと思ってしまい。そんな馬鹿らしい考えを自分の脳内から消し去るかのようにはぁっと重い溜息を吐けば相手の言葉を聞き入れて。自分のことを「愚直」なんて言う相手の言葉に嫌味か何かかとピクリと眉を動かして。本当に自分の考えの癪に触るところを相手は言ってくるな、なんて考え。そう言った後に相手は少しだけ背を起こしたものの此方に身長は合わせていて。何なんだよ此奴、と思いながらも相手の問い掛けにふっと表情を曇らせてからゆっくりと答える。)
「__さぁ、な。彼奴らに、とって…俺は…'仲のいいお友達'だろーよ」
(皮肉のようにそう告げれば中学時代の嫌な思い出が蘇ってくる。中学時代はこんなところまではなかった、まだ義務教育で、そして教師の監視も厳しかった。今ではどうだ、中学の頃に恐れられていた生徒指導の教師はいない。彼奴らだってやりたい放題だろう、と仮定すれば自分でも先程の言葉に違和感を感じていた。じゃあ、俺は?俺はどう思っているんだろう__答えを出したくても、脳内で出したくないと警報が鳴っているような気がして。中学時代の思い出に蓋をして、月を見上げながら相手が離れたことで少々体温が下がってきたのだろうか。急に肌寒く感じ、緩く相手に寄り掛かればそろそろ自分の家に着くな、と安心感を感じていて。)
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