◎ 2019-02-17 20:30:14 ID:4556a69d2 |
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(睨み続け反抗的であった相手も「退学」の文字をちらつかせれば動揺が目に見え、口走った内容からこちらもまだ知り得ていなかった家族の情報まで仕入れることが出来て。弟たちの話になると目の色を変える予想以上の反応に少し目を丸くしつつも、この調子なら揺さぶれば自分の提示した条件を飲むだろうと、余裕あり気な態度は崩さず再度口を開き)
「なるほど...妹さんと弟さんがいらっしゃると。しかも余程大切にされているようだ...そんな良いお兄さんが飲酒で退学だなんて、どんなに悲しむことでしょう」
(わざとらしく肩をすくめ相手の心に迫るような言葉を投げ掛けてみせ。依然としてこちらを睨み付ける相手の目は鋭いものの、赤い顔と焦点の定まらない瞳からは飲酒の反動がやって来ていることが読み取れ。放課後の悪友が飲酒している所は何度も目撃しているが、意識が朦朧として路上で眠るような者も居た。彼も眠気に襲われているのだろうかと思うと、判断力の低下している今のうちにと決断を迫り)
「そんなに警戒しなくても構いませんよ、少し僕の退屈しのぎに付き合って頂きたいだけです。...お友達だと思って...。ね?」
(単純な友情を求めているようにはとても聞こえないが、座り込んだ相手を立ち上がらせる為手を貸そうと右手を差し出して。だがその手を取ると言うのは取引に応じるという意味でもあり、彼のにこやかな笑顔すら不気味で。)
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