◎ 2019-02-17 20:30:14 ID:4556a69d2 |
通報 |
( / いえいえ、読み難さなんて御座いませんよ。
此方こそ拙い文かと存じますが、宜しくお願い致します。)
(自分でも分かる、赤くなっていく顔。こんな顔を見せてしまったら弟や妹に心配を掛けてしまう。ただでさえ心配性な2人のこと、過剰に心配をさせることは百も承知だった。ぐるぐると渦巻く頭の中は変わらず、どんどん気分は悪くなっていく。膝を抱えて其処に頭を埋めれば、はぁっと溜息を吐いて。早く帰らないと心配させてしまうけれど、この顔で帰っても心配させてしまう結果は一緒であって、何方を選んだとしても結果は変わらない。彼はどうしよう、なんて思いながらも動くことはできずに居て。カランコロンと風と共に転がっていく、先程投げつけられた酒の空き缶を恨めしそうに睨み付けると、再び「クソッ、」と悪態を吐いては目尻に涙が浮かび。涙を拭おうとした矢先、聞き覚えのあるような、無いような、そんな声にハッとして顔を上げる。其処に居たのは__。)
「ッ…お、前ッ…!せーとかい、の…何で、俺の…名前…知って…」
(いつものような威厳はなく、少々途切れ途切れになるその言葉。直接的には言わないものの、「先程の現場を見られて居た」というのは明確だった。よりによって生徒会長である彼に見られてしまっては、自分もどんな処分を下されるかは分からない。弟と妹に迷惑を掛けることを覚悟で此方を覗き込んでいる、薄気味悪い笑みを浮かべた相手を睨みつけて。)
トピック検索 |