三丁目のミケネコ 2019-02-15 11:02:03 |
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~百合注意~
(乙女ゲーム異世界転生物)
☆ヒロイン(主人公)は、悪役令嬢を攻略をする☆
~第14話~
僕は、王子と産まれて将来王様になるのが決まっていた。
僕を王子として扱うばかりでルイ・ローラン個人としては、見てくれなかった。
そんな周りの態度が嫌になり日々つまらなくなるばかりだった。
そんなある日、俺に婚約者ができた。
名前は、確か……アンジュ・メルシエって言う令嬢だった。
僕に一目惚れしたらしく婚約を提案してきた。
別にアンジュの事が好きって訳でなかった。
でも女避けにアンジュが使えるってだけの道具でしかなかった。
聖フォルテ学園に入学をしてしばらくしてからアンジュに呼び出された。
「私の道を進む為にルイ様との婚約を解除させてもらいます。
ルイ様は、本当の好きな人と幸せになってください」
アンジュは、髪をかきあげて妖艶に色っぽく微笑んで
自信満々に俺との婚約解除をお願いをしてきた。
自分の道を進む為にって何処の覇王だよ!
アンジュってこんな事を言う奴だったのか?
面白い、アンジュって面白すぎたろ!
こんな面白い奴を誰かに渡せるかよ!
「ぷっ、あははー、アンジュは、面白い事を言うね。
ますます興味が出てきたよ。
だから婚約は、解除をしないからね」
僕は、久しぶりに口元を押さえて思いっきり笑った。
「この話は、終わりだ。
僕は、今から生徒会室に向かうからまたね、アンジュ。
ちゅっ……」
僕は、少しだけアンジュをからかいたくなりアンジュのおでこにキスをした。
するとアンジュは、顔がトマトの様に真っ赤になり慌てていた。
へーーアンジュってこんな面白い顔をするんだな。
可愛面白くてますます興味が出てきたよ。
これから色々と楽しめそうだな。
それからアンジュを目に追う様になった。
アンジュは、虐めていたアイリスをかばうようになり
しかもアイリスを護る為にアランやイオンとも戦って簡単に勝つことができて
戦いの為に怖がったイオンを母親の様に優しく包み込んで慰めた。
アンジュは、変わった。
いや、変わりすぎだった。
僕は、そんなアンジュを見てアンジュが気になり
気がついたら気になるから愛しいに変わっていた。
俺は、改めてアンジュを誰にも渡さないって心に決めた。
「んっ……僕は、いったいどうしてこんなところにいるのでしょうか?
確かアンジュを追い掛けて試練の泉に飛び込んだはずだが……」
俺は、周りを見渡して状況を整理をした。
部屋は、学校の教室ほど大きくて
部屋の中央に剣が突き刺していた。
いきなり光が現れて光の中から天使の男性が現れた。
『人間よ。
どちらから殺してお前の愛をしめせ。』
天使は、両手を前に向けて手のひらが光輝いて
光が前で集まり2人のアンジュが現れた。
『えっ、ルイ様?
私は、どうしてこんなところにいるのですか?』
右のアンジュは、戸惑いながら周りを見渡していた。
『あーん、相変わらずルイ様は、凛々しくて格好いいですわ!』
左のアンジュは、体をくねくねさせて甘えた猫なで声を出した。
右のアンジュは、変わった後のアンジュで左のアンジュは、変わる前のアンジュだった。
『さあ、どちらかをその剣で殺せ。
でないと両方とも殺す』
天使の男性は、両腕を組んでプレッシャーをかける様に僕を睨んだ。
「殺せば良いんですよね?」
俺は、試練の内容を確認をするために質問をした。
『そうだ、殺せ、そうすればどちらかを助けてやろう』
天使の男性は、両腕を組んで僕を見下ろした。
「そうですか……それならば仕方がないですね。
はーーー!!」
僕は、誰かを殺さないと両方とも殺すって言葉を聞いてため息を吐いて
部屋の中央に刺さっている剣を掴み思いっきり斬った。
『な、なんだと!
お前は、何故こんな事をした!?』
天使の男性は、僕が自分の腹を剣で刺したのを見て驚きの声を出した。
「どちらかを殺せって言ったがどちらかのアンジュを殺せって言っていないよね……
それに例えどちらも偽者のアンジュだと解っていても愛する人と同じ姿の人を殺すことは、
できませんよ……
僕は、愛する人を護るって決めたのですからね……」
僕は、腹に刺さった剣の痛みを我慢して苦しそうに話した。
『人間よ。
お前をここで死なすのは、もったいない!』
天使の男性は、僕の体を触り
僕の体が光輝いて一瞬で傷が治った。
『お前みたいな人間もいるのだな……
名前は、何て言う?』
天使の男性は、僕の傷が治ったのを見て
立ち上がり僕を見下ろして優しく僕を見つめた。
「ルイ・ローランって言います」
僕は、天使の男性を見上げて名前を知らせた。
『ルイ・ローラン、その名前を覚えておこう』
天使の男性が空に飛び上がりゆっくりと光の中に消えていって
部屋も光輝いて何も見えなった。
ーTo Be Continuedー
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