ラブライブ!スターズ!! 〆

ラブライブ!スターズ!! 〆

三丁目のミケネコ  2019-02-15 11:02:03 
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──ふたりで
スクールアイドルの一番星、目指そう!


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  • No.207 by 乃木坂桜  2019-12-16 18:09:17 

これは中学生の百合小説です。

~すれ違う思い~

~第3話~

紳ちゃんと桜ちゃんを傷つけて一週間がたった。
私と紳ちゃんと桜ちゃんは、あの出来事をきっかけに互いを避けるようになっていた。
私は、このままで良くないと思っていた。
でも私のせいで紳ちゃん達をバラバラにした責任の息苦しさと罪意識からどうしたら良いのか解らなくて一人で泣いてしまう日々が続いた。
私は、無意識に子供の時に良く遊んだ桜の木のある公園に来ていた。

「あっ……桜の花がもう咲いていたんだね。
桜が綺麗だな……
良くこの公園で紳ちゃんと桜ちゃんとで遊んだよね……
うぅ……ごめんね、紳ちゃん、桜ちゃん……」

私は、紳ちゃんや桜ちゃんの事を考えると傷つけた事を思い出して悲しくなり両手を顔で隠して涙を流して泣いた。

「あれ、乃愛ちゃん、ではないか。
こんなところでどうしたんだい?」

声をした方を向くと学校の保険の先生の蝶(ちよ)ちゃんが立っていた。

「ち、蝶(ちよ)ちゃん……」

私は、蝶ちゃんにこの前させた事を思い出して体をびくって強ばらせた。

「そんな警戒しなくても構いませんよ。
弱っている子に何かするほど落ちぶれているつもりは、ありませんからね。
その様子では、紳ちゃん達と何か合ったみたいだね。
僕で良かったら相談ぐらいだったらのるよ」

蝶ちゃんは、苦笑いを浮かべて私に何かするつもりがない事を伝えた。
そして私の悩みの相談をすると提案をした。

「その……実は、桜ちゃんと紳ちゃんの恋を応援をしようとしたの。
でも土壇場、桜ちゃんと紳ちゃんの恋の応援ができなくなって邪魔をしてしまったの……
私って勝手ですよね……」

私は、蝶ちゃんに紳ちゃん達の事を相談をして。
そしてまた自分の勝手な事をした情けなさに両手で顔を隠して泣いてしまった。

「そうだね……勝手なのは、別に良いことでないだろうか?
特に恋愛の事にたいしてはね。
それに人は、1人なんだから好きな事をしとかないとあとで後悔をすることになるよ」

蝶ちゃんは、冷めた眼差しで私を見つめて好き勝手な事をしろって私に勧めた。

「そんな……好き勝手なんかできないよ……」

私は、蝶(ちよ)ちゃんの答えがあまりにも自分勝手でどう答えたら良いのか解らなくて辛そうに俯いた。

「ごめんね、乃愛ちゃん。
少しだけ意地悪な答えだったね。
何が本当に大事なのか解ったらおのずと答えが解るはずたよ。
乃愛ちゃんにとって何が一番大事なのだい?
親友とは、どうあるべきだと思うかい?
心の奥底の気持ちを隠して本当の親友と言えると思うかい?
僕だったら気持ちのうわべだけの嘘で固めた関係なんか嫌だけれどね。
そう……そんなのもう懲りごりだよ……」

蝶ちゃんは、私の心を見通すようにじっと見つめた。
そして本心を言えないのは、親友と言えないって意見を言った。
そして恐ろしいほど冷徹な怒った表情をした。
うわべだけな付き合いは、許さないって呟いた。
でもすぐにいつも通りの笑顔に戻った。

「私がどうあるべきか……」

私は、蝶ちゃんの心を見通すような眼差しを見て戸惑った。
すぐに私が蝶ちゃんと桜ちゃんに何ができるのか考えた。

「まあ、そんなに考え込むことでないよ。
物事は、意外と簡単で単純なことなのだからね。
答えは、もう乃愛ちゃんの心の奥底に出ていると思うよ
さてそろそろ僕は、行かせてもらうよ。
この後に人と会う約束をしていてね」

蝶ちゃんは、右手をひらひらと振って私から離れて行こうとした。

「ま、待って、蝶ちゃん!
蝶ちゃんは、やっぱり蝶ちゃんだったよ。
私のお姉ちゃんみたいな大切な存在だよ。
紳ちゃんがどう言おうとそれは、変わらないよ。
それからね、ありがとう、蝶ちゃん!」

私は、蝶ちゃんを呼び止めた。
そして蝶ちゃんに感謝の気持ちを伝えるように満面な笑みを浮かべた。

「お姉ちゃんね……」

蝶ちゃんは、私の言葉を聞いて困ったように苦笑いを浮かべた。
そして私の気持ちに答えるかのように軽く右手を振ってから去っていった。

確かに私は、紳ちゃんに対する気持ちを桜ちゃんにも紳ちゃんにも隠している。
その思いを伝えたら今までの関係が壊れてしまうかもしれないってのも解っていたからだ。
でもこのままで良くないってのも解っていた。
蝶ちゃんのアドバイスを聞いても思いをうちかけようとする覚悟ができなかった。
結局、紳ちゃんと桜ちゃんと話ができないでいた。
それから三日後中学校の休み時間の廊下で蝶ちゃんに話し掛けられた。

「やあ、乃愛ちゃん、あの後になんか進展は、あったのかい?」

蝶ちゃんは、軽く右手をあげて私に挨拶をすると何か進展が合ったのか質問をした。

「蝶ちゃん……うんん、何も進展は、ないよ。
私が臆病なのがいけないんだと解っているの……
蝶ちゃんがせっかくアドバイスをしてくれたのにごめんね……」

私は、蝶ちゃんのせっかくのアドバイスが無駄になった事を謝った。

「そんな事は、もう良いんだよ。
それで大切な話があるから今日の放課後に会ってくれないかい?」

蝶ちゃんは、軽く首を横に振り何も気にしていない事を述べた。
放課後に会いたいって提案をしてきた。

「えっ……?
放課後に会う約束をするの?
別に構わないけれども今言えない事なの?」

私は、蝶ちゃんのあまりにも真剣な表現に戸惑い今言えないことなのか質問をした。

「今は、言えないことだよ。
先生としてではなくて個人的な用事になるからね」

蝶ちゃんには、珍しく自分のほっぺたを触り顔を赤らめて照れながら話した。

「そうなんだね。
何処で待ち合わせをしたら良いの?」

私は、蝶ちゃんの照れた様子に不思議そうに首を傾げて待ち合わせ場所を質問をした。

「そうだね……
では、この前にばったり会った公園とかどうかね?
待ち時間は、そうだね……僕も忙しい身でね。
時間をあんまりとれなくて悪いが夕方の6時とかは、どうだろうか?」

蝶(ちよ)ちゃんは、少しだけ考え込みながら会う約束の時間と日にちを提案をされた。

「うん、その時間と場所ならば大丈夫だよ」

私は、大きく頷いてその時間と場所で大丈夫なことを伝えた。
私は、蝶ちゃんとの約束場所が紳ちゃんと桜ちゃんとの思い出の場所なことに不思議と何かがおきる予感がしていた。

「僕の提案を聞いてくれてありがとうね。
それでは、また放課後に会おう」

蝶ちゃんは、私の頭を乱暴にでも優しさを感じる撫でる方をした。
そして右手を軽く振って去って行った。

「うん、またね、蝶ちゃん」

私も去って行く蝶ちゃんを右手を振り見送った。
私は、その日の放課後に待ち時間と場所に向かった。

「まだ蝶ちゃんは、来ていないみたいだね。
でも話ってなんなのかな?」

私は、公園のベンチに座り公園の中を見渡した。
ふとこの公園で子供の時に紳ちゃんと桜ちゃんと遊んでいた楽しい思い出を思い出して心が温かくなった。
でもすぐに紳ちゃん達と仲が悪くなっているのを思い出して涙をうるわせて泣きたくなった。

「待たせたみたいですまなかったね」

私は、声がした方を振り向くと蝶ちゃんが立っていた。

「うんん、大丈夫だよ。
私も今来たところだからね」

私は、蝶ちゃんに泣きそうになっているのが気付かれるのが嫌で慌てて両手で涙を拭いて泣いていた事を誤魔化した。
そしてベンチから立ち上がり蝶ちゃんに近づいた。

「それで蝶ちゃん話ってなんなの?」

私は、蝶ちゃんの話がなんなのか解らずにきょとんとしながら蝶ちゃんの話を質問をした。

「その前に質問をするけれども紳ちゃんとは、仲直りができたのかな?」

蝶ちゃんは、真剣な表情で私を見つめながら紳ちゃんとの事を質問をした。

「えっ……?
うんん、仲直りは、できてないよ……」

私は、蝶ちゃんに紳ちゃんとのことを言われると紳ちゃんと喧嘩している事を思い出してつらそうに俯いた。

「やっぱりそうだったんだね……
乃愛ちゃん、綾倉(紳ちゃん)ちゃんのことなんか忘れて僕と付き合ってみないかい?
僕ならば乃愛ちゃんを悲しませる事はしないよ」

蝶ちゃんは、真剣な表情で私を見つめて私を見つめて私と付き合いたいって告白をした。

「えっ、ち、蝶ちゃん!?」

私は、蝶ちゃんに告白をされるとびっくりをして大声を出した。

「さてと、綾倉さん、いるんだよね。
出てきてくれないだろうか?」

蝶ちゃんは、公園の大きな桜の方を向いて紳ちゃんの名前を呼んだ。
紳ちゃんは、大きな桜の木の後ろからゆっくりと出てきて私達に近づいてきた。

「えっ……紳ちゃん…?
何でいるの……?」

私は、いきなり現せた紳ちゃんに驚いて戸惑いながら何でいるのか質問をした。

「乃愛、先生に気をつけろって言ったよな……
この前も危ない目に合ったばかりだろ。
それなのに二人で会うだなんてどうかしているぞ……」

紳ちゃんは、怖い顔で私に近づいてきて油断しすぎだと注意した。

「そ、それは……ごめんなさい……」

私は、また紳ちゃんに迷惑をかけて怒らせたと思い下を俯いて涙を流した。

「……乃愛ちゃんを責めるのは、間違いだと思うな。
綾倉さんは、嫉妬しているだけだよね。
僕が乃愛ちゃんに告白をしているのを聞いていたんだろ。
乃愛ちゃんが僕に取られると思ったんだよね。
この前の時も今回の時もね。
随分勝手だと思うけれどね。
乃愛ちゃんは、綾倉さんの所有物でないんだよ。
乃愛ちゃんを大切にできないんだったら僕が乃愛ちゃんを貰うよ。
良いよね?」

蝶ちゃんは、私と紳ちゃんの間に立って殺気を放ち怒ったように紳ちゃんを睨んだ。

「先生なんかに乃愛は、やらないよ!
これまでずっと乃愛を見て大切に思って大切にしてきたんだぞ!
後から出てきた奴に乃愛を渡さないよ!」

紳ちゃんは、睨むように蝶ちゃんを見つて蝶ちゃんに近づいた。

「その言葉だけでは、足りないね。
大切な事は、言っていないよ。
つまり乃愛ちゃんのことをどう思っているんだい?
綾倉さんが自分の気持ちを伝えないで誤魔化すような人が何を言っても意味がないことだと思うよ
それとも乃愛ちゃんに自分の気持ちを伝える勇気がないのかい?
それでよく乃愛ちゃんのことを大切にしているって言えるね。
そのことで乃愛ちゃんを苦しめてきたと言うのにね」

蝶ちゃんも紳ちゃんを真剣な表情で睨むように見つめた。

「そんなの乃愛の事を好きに決まっているだろ!
乃愛の事を愛しているんだからな!
乃愛が桜の恋を応援をして私に桜の気持ちを手伝ったのは、むかついたよ。
だって私が乃愛の事を好きなのに勝手に私と桜が恋人になるように手伝ってどれだけいらついたと思うんだよ!
私は、乃愛を誰にも渡さないからな!」

紳ちゃんは、蝶ちゃんの挑発の言葉に自分の気持ちをぶつけるように大声を出した。

「綾倉さんの気持ちは、解ったよ。
でも大切な事は、乃愛ちゃんの気持ちだよ。
乃愛ちゃんがどう思っているからだよ」

蝶ちゃんは、私の気持ちが大事だと紳ちゃんに伝えた。
紳ちゃんと蝶ちゃんは、私の方を向いた。
私は、自然と涙がボロボロと流していた。

「乃、乃愛!?
ご、ごめん、嫌だったよな……
あれだけ乃愛に酷い言葉を浴びせたんだから当たり前だよな……」

紳ちゃんは、私の泣き顔を見て慌てたようにおろおろとしてすまなそうに話した。

「うんん、違うの、紳ちゃん……
紳ちゃんの気持ちが嬉しくて……
私は、いつも紳ちゃんに迷惑をかけてばかりだったから嫌われていると思っていたから……
私も紳ちゃんのことが好きだったから……
紳ちゃんに嫌われたと思ったもの……
この思いが叶わないって思っていたから嬉しくて……」

私は、紳ちゃんの思いが嬉しくて両手で涙を流してボロボロと泣いた。

「ごめんな、乃愛……
乃愛を護ると思っていたのに気づいたら乃愛を傷つけて悲しませて……
これからは乃愛を悲しませないように乃愛を大切にするからね……」

紳ちゃんは、泣いている私を優しく抱き締めて背中を擦り私を慰めてくれた。

「うんん、私は、紳ちゃんが側にいてくれるだけ幸せだよ……
紳ちゃんに愛してもらってそれ以上の事を望んだら罰が当たるよ……」

私は、軽く首を横に振って両手で涙を拭いた。
そして紳ちゃんの気持ちが嬉しくて照れ笑いを浮かべるようにニッコリと笑った。

「その……ごめんなさい、私は、蝶ちゃんの気持ちに答えられないの……
私は、紳ちゃんのことが昔から好きだったから……
でも蝶ちゃんの気持ちは、嬉しかったよ。
ありがとうね、蝶ちゃん」

私と紳ちゃんは、しばらく抱き締めて互いを見つめるとどちらともなく離れた。
私は、蝶ちゃんの方を向いて蝶ちゃんの思いに傷つけたと思い謝った。
そして蝶ちゃんの気持ちのお礼をニッコリと笑いながら伝えた。

「ふっ……謝る必要は、ないよ。
僕は、女の子の幸せな顔が見るのが好きだからね。
だから乃愛ちゃんの幸せな顔が見れただけで満足だよ」

蝶ちゃんは、薄く微笑んで私の幸せならばそれで構わない事を伝えた。

「もしかして蝶ちゃんは、こうなるのを解っていてわざとこんな事をしてくれたの?」

私は、蝶ちゃんの今までの行動が紳ちゃんと私の仲直りをする手伝いをするためにわざと憎まれ役をしてくれたのでないかと思い質問をした。

「それは、買い被りすぎだよ。
僕は、本気で乃愛ちゃんを奪い取るつもりで綾倉さんにぶつかったんだよ。
綾倉さんが乃愛ちゃんに不釣り合いならば無理矢理に乃愛ちゃんを奪い取ろうと思っていたのに残念だね」

蝶ちゃんは、私と紳ちゃんが上手くいったのをわざとらしく残念そうに話した。

「その……桜ちゃんにも悪い事をしたよ……
桜ちゃんが紳ちゃんの事を好きだと解っていたのに桜ちゃんを裏切るような事をしてしまったよ……」

私は、桜ちゃんの恋を応援をすると心に決めていたのに桜ちゃんの思いを裏切るような酷い事をしてしまった事に悪いと思いをつらそうに俯いた。

「そんな事は、ありません、乃愛ちゃん。
私は、乃愛ちゃんのことが大切に思っているのですよ。
乃愛ちゃんも紳ちゃんも大切に思っているのです。
そんな二人が付き合うのを祝ないわけがありませんわ。
私は、乃愛ちゃんの気持ちを解っていたのにずるい事をしてしまったと解っているもの……
これからも私の友達にいてくれませんか?」

声をした方を向くと桜ちゃんが立っていた。
桜ちゃんは、ゆっくりと私達に近づきながらすまなそうに話した。

「うぅ……桜ちゃん……私の方こそ桜ちゃんと友達でいさせてください……」

私は、桜ちゃんの気持ちが嬉しくて涙を流して涙を両手で拭きながら述べた。

「ありがとうございます、乃愛ちゃん。
もう乃愛ちゃんたら泣き虫なんだから……」

桜ちゃんは、私を抱き締めて私の背中を擦って慰めてくれた。
私は、桜ちゃんの気持ちが嬉しくて涙がかれるまで泣いた。
涙が止まると私と桜ちゃんは、どちらともなく離れた。

「先生にも感謝しないといけません。
先生に紳ちゃんと乃愛ちゃんの事を相談をして色々としてくれたのですよ。
先生を当て馬みたいにしてしまいましたもの……
ところで先生は、どこにいるのですか?」

桜ちゃんは、蝶ちゃんがしてくれていた事を教えてくれた。
桜ちゃんが蝶ちゃんにお礼を言おうとして蝶ちゃんを探した。
私も蝶ちゃんに改めてお礼を言いたくて探して回りを見渡した。
でも何処にも蝶ちゃんの姿が見えなかった。

「蝶ちゃん……
本当にありがとう……」

私は、姿が見えない蝶ちゃんに改めて心のそこからお礼を伝えた。

「やっぱり私は、先生を探しに行きます。
たぶんまだ近くにいると思いますわ」

桜ちゃんは、鞄を持って蝶ちゃんを探しに行く事を伝えた。

「それならば私も蝶ちゃんを探しに行くよ」

私も慌てて鞄を持つと桜ちゃんに近づいた。

「それは、駄目です、乃愛ちゃん。
紳ちゃんともっと話さないといけないことがあるでしょう。
紳ちゃんと乃愛ちゃんには、もっと幸せになってもらわないと困ります。
良いですね。
これは、乃愛ちゃんと紳ちゃんにとって重要事項ですよ!」

桜ちゃんは、腰に右手を当てて左手の人差し指を私と紳ちゃんをそれぞれ指した。
そして先生が生徒を叱るように私と紳ちゃんに幸せになってほしいことを命令をした。

「は、はい、解りました!」

私は、軍隊のように直立に立って解ったって返事をした。

「ほら、紳ちゃんも返事をする!
解ったの?
それとも解らなかったの?」

桜ちゃんとも思えないほどのどす黒いオーラを纏い紳ちゃんに近づいた。
そして解ったのか返事をする事を命令をした。

「は、はい、解りました!」

紳ちゃんは、あまりにもの桜ちゃんの怖さに直立して大きな声で返事をした。

「はい、よろしいです。
では、先生の事は、私にまかせてください。
それでは、乃愛ちゃん、紳ちゃん、さようなら。
先生との事は、後で教えますね」

桜ちゃんは、軽く右手を振って優しく微笑んで去って行こうとした。

「うん、またね、桜ちゃん。
蝶ちゃんの事は、お願いね」

私も右手を振って桜ちゃんの挨拶を答えた。
紳ちゃんは、無言で桜ちゃんの方に右手を振って別れの挨拶に答えた。

「ねえ、紳ちゃん、もし良かったら私の部屋に来てよ。
その……色々と話したいの……」

私は、このまま紳ちゃんと別れたらまた紳ちゃんと仲が悪くなるのを恐れた。
だから紳ちゃんを怒らせないように控え目に紳ちゃんを自分の部屋に来るのを誘ってみた。

「乃愛の部屋にか……?
乃愛の部屋に行っても構わないよ」

紳ちゃんは、怒ったように黙りこんだような表情で紳ちゃんが一回私の部屋に本当に行くのか質問をした。
私は、伸ちゃんを怒らせたのでないかと思い一瞬体をビクッとした。
でもすぐにぶっきらぼうに私の部屋に行っても構わない事を伝えた。

「ありがとう、伸ちゃん。
それならばさっそく私の部屋に行こう」

私は、伸ちゃんが私の部屋に来てくれるのを了承してくれたのを聞いて安心したように微笑んだ。
伸ちゃんが私の部屋に来ることに緊張してしまい体の動きが不自然になり私の部屋に向かって歩き始めた。
伸ちゃんも私の後を追い掛けるように私の部屋に向かって歩き始めた。
私の家に着くまで私と紳ちゃんは、互いに緊張したように黙り込んでいた。
私は、自分の家の扉を開けようとしたけれども鍵が締まっていた。
私は、鞄から鍵を出して玄関の鍵を開けて家の中に入った。
親が出掛けた後みたいで玄関に親の靴がなかった。

「その……紳ちゃん、遠慮なく家にあがってよ」

私は、伸ちゃんと家で2人きりっと思うと緊張したようにガチガチになった。
そして不自然のようなこわばった表情で紳ちゃんを家の中に招き入れようとした。

「あ、ああ、乃愛、お邪魔するよ……」

紳ちゃんも緊張したように不自然な笑みを浮かべて私の家の中に入った。

「し、紳ちゃん、私の部屋に先に行っていてよ。
私は、飲み物をとって来るね」

私は、紳ちゃんと家で2人っきりなのが緊張をしてぎこちなくして私の部屋に先に行っていることをお願いをした。

「あ、ああ、解ったよ……」

紳ちゃんも私の部屋に入るのが緊張したようにぎこちなく返事をして私の部屋に向かった。
私は、紳ちゃんが階段をあがって行くのを見送ると飲み物を取りに台所へ向かった。
冷蔵庫から麦茶を出すと二つのコップに麦茶を入れて麦茶をもって自分の部屋に向かった。

「お、お待たせ、紳ちゃん……
飲み物は、麦茶で良かったよね」

私は、麦茶を自分の部屋に入った。

「あ、ああ、構わないよ」

紳ちゃんは、棚にある桜ちゃんと紳ちゃんと私の三人で幼稚園の卒園式の時に校門で取った写真立てを手に取って見ていた。
私が入ってきたのを見て写真立てを元の棚に直してテーブルの前に座った。
私は、紳ちゃんの前と少しだけ離してテーブルの上に麦茶を二つ置いた。
私は、紳ちゃんの横に座ると互いに何を話したら良いのか解らずに無言のままにしばらく時間が過ぎて行った。

「ねえ、紳ちゃん、私の事を好きって本当なの……?」

私は、紳ちゃんに告白をされたのが夢のように思えた。
だから不安そうに目をうるわせて私が好きなのか紳ちゃんに確認をした。

「そんなの何回も聞くなよ……」

紳ちゃんは、恥ずかしそうに顔を赤らめて私から視線を反らした。

「言ってくれないと解らないよ……
あんなことがあった後だから不安なんだよ、紳ちゃん……」

私は、泣きそうに目にたくさんの涙をためてうるうるとさせて悲しそうにした。

「私は、乃愛を護るって決めたのにいつも悲しませてばかりだよな……
私は、乃愛のことを世界の誰よりも一番愛しているよ。
それでこそ乃愛を独占したいくらいにね……」

紳ちゃんは、私を優しく抱き締めて耳元で愛を囁いた。
そして私の唇に紳ちゃんの自分の唇を近づけてきて私とキスをしようとした。

「んっ……」

私も紳ちゃんの唇に自分の唇を近づけて軽くキスをした。

「えへへ~~紳ちゃんと恋人同士になれるだなんで夢のようだな……」

私は、紳ちゃんとキスをしてあらためて紳ちゃんと恋人同士になれたって実感ができた。
私は、それが嬉しくてほんのり顔を赤らめて嬉しそうに照れ笑いを浮かべた。

「乃愛、傷つけてごめんな……
私は、乃愛を護るって決めていたのに……
乃愛が私の気持ちを理解してくれないのが悔しくて……
先生の指摘通りに私は、嫉妬しているだけだったんだよ。
いざっとなったら子供のガキみたいにむきになってさ。
中学生にもなってみっともないだろ……」

紳ちゃんは、自分の大人げない態度をとったことが悔しくてつらそうに自分の両手を握り締めた。

「うんん、紳ちゃんは、全然みっともなくないよ。
紳ちゃんの気持ちに気づけなかった私が悪かったんだから……」

私は、軽く首を横に振り紳ちゃんの両手を握り締めてみっともなく事を伝えた。

「いいや、私が悪いんだよ」

紳ちゃんは、私に両手を握り締められたままじっと私を見つめ返して軽く首を横に振り自分が悪い事を伝えた。

「うんん、私が悪いの!」

私は、紳ちゃんが悪くないって思っていたからわからずやの紳ちゃんに張り合うように少しだけ大声を出した。

「いいや、私が悪いんだよ!」

紳ちゃんも私が悪いと思っていなかったから少しだけ大声を出して反論した。

「紳ちゃんのわからずや!」

私は、紳ちゃんを少しだけ睨むように見つめた。

「乃愛こそわからずやだろ!」

紳ちゃんも私を少しだけ睨むように見つめた。
私と紳ちゃんは、しばらく互いを睨み合った。

「クスクスクス~~ッ」

私は、こんなしょうもないことで怒っているのがおかしくなり口元を押さえて笑った。

「あははは~~っ」

紳ちゃんもなんでこんなしょうもないことで怒っているのかって馬鹿らしくなりお腹を押さえて笑った。

「なんだかこんなにも悩んでいたのが馬鹿らしくなったな」

私は、笑い泣きをしていた目に溜まっていた涙を右手で拭いた。

「本当だな……
私もいったい何をこんなにも悩んでいたのか馬鹿らしくなったよ……」

紳ちゃんも笑い泣きをしていた涙を右手で拭いた。

「ねえ、紳ちゃん、またキスがしたいなぁ~~」

私は、目をうるわせて上目遣いで紳ちゃんを見つめてキスをしてほしいことをお願いをした。

「もう乃愛は、甘えん坊だな……」

紳ちゃんは、私のお願いを聞いて仕方がなさそうに苦笑いを浮かべた。
紳ちゃんが私の肩を掴んでゆっくりと私の唇に紳ちゃんの唇を近づけてきた。
私は、目を瞑り紳ちゃんとキスをした。
私は、紳ちゃんの唇の感触を感じながらこんなにも幸せで良いのかって不安を感じていたりする。
でも紳ちゃんの優しい眼差しを見ると不安な気持ちがなくなるのが感じた。
だって愛する紳ちゃんとこの先も一緒だから2人だと何も怖くないって思うからです。

~終わり~



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