罪 2019-01-12 17:26:13 |
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>>アーロンくん
(死体に指先が触れる直前、微かな気配…恐らく完璧に気配は消されていたが嫌な感じが背筋をすっと抜け手を止めるとゆっくり立ち上がり背後を見て。急に動きを止めた自分を不思議そうに見る部下たちをよそに廃墟の外へ向かい辺りを見るが、寒々とした宵闇が広がるだけ。気のせいだったか…、それとも──、と暗がりを見据えるも、今例え盗み見られたことが分かりその人物を引っ張りだしたとしても、それこそこの事件の犯人は自分たちと公言するようなもので、その人物を口止めとして消すしかなくなってしまう。出来るなら犠牲は少なくしたいもので、この場は気のせいとして、再び闇の奥を一瞥した後、廃墟の中へと戻りさっさと隠蔽工作を済ませると部下たちと共にその場を離れて。)
(翌日の昼、昨夜の一件の気にかけながらもホクにて別件で片付けたいことがあったためその用事を済ませると、折角ホクに訪れたのだからとホクの中でも数少ない店でスラムの子供達に何か買っていこうと店のある方へ向かって。)
>>ダンテさん
(現場付近を通り掛かると目を惹く赤髪が視界に入り、一度素通りしようとするが此処で避けても今後何かしらの対峙は避けられないし、犯人の計画の実行時間は迫ってきている。話し合うなら今しかないだろうと、相手が一人なら此方も一人で行くべきだと部下を待たせて丘の麓へと。背後の夕焼けに負けない美しい赤色の髪が靡くのを丘の下から眺め、こんな状況でもなければまた‘綺麗だね’とでも言って笑えるのだが、そこまでお気楽な頭でもなく相手の仲間と言えど人の死が関わる以上いつも緩さは鳴りを潜めて「そうだね…、できれば波風立てずに片付けたかったけど…話し合いは必要だと思ってね。」わずかに眉を下げ敵意のない声色で言うが、相手が此方の情報をどこまで得てどう捉えているかまでは分からない。妥当な線で行けば相手に今夜犯人が出没する場所を告げるべきなのだが、すぐに情報を渡すのにはまだ抵抗があった。相手がどう出てくるか、急な襲撃はないと思いたいが事件に日本が関わっていると疑われている今、念のために警戒だけはしておいて。)
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