罪 2019-01-12 17:26:13 |
通報 |
>>ノアくん
(自分の例えに頷いてくれる相手に嬉しさから目を細めつつ、そのあとの此方の態度に呆れている様子には気が付きながらも意に介さずに歩を進め。そしてたどり着いた丘で、敷いたハンカチの上に座ってくれる相手の隣に自分も座れば、何気なく相手の様子を伺い。月明かりに照らされる端正な横顔からは普通の人からは感じられない何処か独特の雰囲気がある。それは相手の歩んできた道からなのかは定かではないが、裏の世にいる以上生半可な人生ではなかっただろうと。しかし酒飲みに相手の素性は関係ないため、目を瞑る相手の頬を人指し指で軽く押して「寝ないでよ?…これも良かったら食べてね。口に合うかわからないけど、好みのものがあればいいな。」と腰につけていた袋から風呂敷に包まれた小ぶりの漆塗りの重箱を取り出して蓋を開き。中には紅白の蒲鉾、あさりのしぐれ煮、甘く煮付けた黒豆やたくあんとヤマトでは一般的な食べ物が少しずつ入っており、縁には竹串が添えられていて。そして重箱の下段からおちょこを取り出すと一つを相変わらずの緩い笑顔でゆったり差し出して。)
>>アーロンくん
お酒?──…あー、割れちゃったんだね。気にしなくていいし、お詫びもいらないよ。
(怪我について大丈夫と述べる相手にどこか違和感を覚えて眉を潜めるも、酒について言われれば意識がそちらに向きそこで初めて割れていることに気がついて。酒がすぐに飲めなくなるのは少々残念ではあるが、そもそもこうなったのも自分の不注意。酒は少々値の張るものでも敢えてそれを言うことはなく、気負う必要はないとあっけらかんと笑って見せれば酒瓶を受け取り、空いている手で相手の肩を軽く二度叩いて。そこで先程の違和感を思い出せば「それよりも、やっぱり足、痛いんじゃない?」と相手の顔色を伺い、不意にしゃがみこむと負傷したと思われる足首に軽く触れて撫でてみて「無理すると腫れて余計に酷くなるし…、向こうに融通の効く男がやってるバーがあるからそこで治療して貰おう。ついでに一緒に呑まない?」仮にも一介のボスが人の前に跪く形も全く気にしない素振りで怪我の心配を心からすれば、融通が効く…要は何が関わっていようと店内で起きたことが店主の口からは漏れることのないところで、そこなら相手も誘いにのってくれるかと。勘にしか過ぎないが相手は何かに追われていたようだったし自分の素性もあることから、断られる可能性が高い。それでも座ったまま見上げるかたちで緩い雰囲気を纏わせ相手の答えを待ち。)
>>凱くん
やあ、こんばんは。…いやー、前方不注意で子供にぶつかっちゃってね。
今日は綺麗に月が出てたから月見酒でもしようと思ってさ。
(転がる酒瓶が拾われて上へ上がっていくのを目で追えば、そこには一応敵対関係にある頭の姿。いつもながらの優麗な姿は立っているだけでも絵になり、高級な酒も霞んで見えて。差し出される酒瓶を礼をいいながら受け取れば、実際は子供からぶつかってきて酒瓶が落ちたのを自分のせいだと軽く笑って答え。続けてここにいる経緯を特に隠すことなく告げれば、片手に持つ酒瓶を少し掲げてみせ「凱くんはお酒好き?…たしかドゥーツァイにも美味しいお酒は沢山あるよね。この辺りは各街のお酒を取り揃えてるお店もあるし、良かったらおすすめ教えてよ。」相手もいきなり敵意を出してくることがないと見て取れば、それをいいことにまるで友人同士と会話するように屈託なく笑みゆったり話を進めて。)
(/絡んで頂き有難うございます。美しい息子さまとお話できてうれしいです。こちらはおっさんみたいなやつですが、よろしくお願い致します。)
トピック検索 |