罪 2019-01-12 17:26:13 |
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>>梔
(朝と昼の丁度間ほどの時間、相手が廊下に出ようとしたまさにその時、ノックもせずにバーンと効果音でも付きそうなほど勢いよく救護室の扉を開く一人の男が。男の名は“イチ”と言うが本名かは定かではない。榊と同じスラム出身で、榊と時を同じくこのマフィア入りをした。歳は25で相手と同い年であるが身長165㎝と低い上に童顔、礼儀も敬語も知らないがその人懐っこさ故に懐に飛び込むのが上手くその奔放さを誰も咎めずに先代さえも呆れさせ黙らせた。そんな彼は今は救護班の一員で、ベッドから立ち上がる相手を見るや否や「あー!」と大声を出し「ダメダメ、まだ寝てないと駄目だって!」と相手の胸あたりを押してベッドに押しやろうとし「あ、誠なら今問題起こした部下の家族のとこ行ってていないぜ。それより梔が起きるかもしんないからって誠が粥作っていったんだ。食欲あんなら食うか?」とニッと笑い馴れ馴れしく相手の額に触れて「熱は下がったみてえだな。」と。その粥と言うのも相手が目覚めたらじっとはしていなさそうだと榊が相手に少しでも休んで貰うよう考慮した上で用意したもの。そして男はと言うと組織に入った時から相手の容姿端麗もさることながらその華麗な敏腕に惚れ込んでいて相手と居れるこの時間に上機嫌になっており。相手をベッドに座るよう促しながら口は忙しなく動いていて「しっかし誠も梔寝込ませるようじゃまだまだだよな。…んで粥は食べるの?」と調子よく笑い首を傾けて。
その頃、榊は一人の部下を連れて件の部下の家族に謝罪と今後の成り行きについて説明する為クライム中心部へと訪れていて。用事はこの一件だけ、事が終わったら早々に相手の様子を見に行こうと。まだまだ問題は山積みだと言うのに気を抜くと相手のことばかり。昨日彼が寝てからも暫くその場から離れず静かに眠るその花を見詰め、確かに彼が其処に存在することを感じてその額に口付けを落としたのは己だけの秘め事。責務を漫ろにするつもりはないが彼を想う気持ちが歩調を速めていて。)
(/脇キャラさんが出しゃばっていますが特に設定は考えていないので自由に動かして頂いて大丈夫です!)
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