罪 2019-01-12 17:26:13 |
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>>梔
(余裕のない今の自分は部下を不要に怯えさせてしまったことも相手とのやり取りにも気付くことなく、力なく背に回される腕に胸を痛める。彼はきっと己を責めることはないがどうしても彼をこんなにも弱らせてしまったことに自責の念を感じてしまい。そんな時に彼から途切れ途切れに紡がれる言葉。苦しげな吐息を混じえながら告げられる声が耳から脳内へすとんと落ちて意味を理解してから反応を示すのに少し時間を要した。彼が助かる…、今も苦しむ彼を目の前に安心するのは不躾であるが胸につかえていた焦燥が消えてゆき、その代わりに浮上するのは情けなさと余裕のない自分を見られたほんの少しの気恥ずかしさ。彼の髪に手を添えたまま戸惑いに似た表情で相手を見返し「そうなの?……良かった。…さっきの子には悪いことしちゃったな。後で謝っておかないと。」とまだ完全に安心したわけではないものの自然と少し照れの混じった笑みが零れ、彼の望む表情が出来ただろうかと。「…情けないところを見せたね。こっちは大丈夫だから君は横になって休んで。それで今度は君が元気な笑顔見せてよ。」と彼の身体を支えてやりながらベッドに横たわらせると胸元の上辺りまで布団を掛ける。鍛えてるとはいえ線の細い彼の身体、幾分軽く感じては心身の負担を危惧する反面、保護欲のような慈しい気持ちが生まれ優しい眼差しを向けながら額に掛かる前髪を避けて整えて。「このまま眠っていいよ。…眠るまで傍にいてあげる。」なんて本当は自分が彼の傍を離れたくないだけ。つい先程まで彼を失う不安を抱いていただけにそのしこりがまだ残っているのもある。だがそれ以上にただ彼と時間を共有したいだけでもあり、眠りに誘うように頭を撫で続けて。)
(/いえいえ、自分も返信頻度まばらですし返して頂けるだけで幸せです!そして梔さん背後様のロルが駄文だなんてとんでもない。とても読みやすく多彩な表現力にはいつも感服させられおせじ抜きに飽きずにいくらでも読めてしまいます。読む分にはいくらでも読めてしまうので伸び伸びと回して頂けたら嬉しいです。ではまた背後はこの辺りで失礼しますね。こちらは蹴って頂いても大丈夫です!)
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