罪 2019-01-12 17:26:13 |
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>>梔
(男たちの恐喝まがいの脅しにプライドはないのかと嘆息したくなるもこの界隈ではこのやり方が利口で正解なのだろう。いやな視線に多少の不快感はあるも表情には出さず横口に苦笑を漏らして「残念だけど君たちが喜びそうなお金よりイイものは今持ち合わせてないかな。それに情報…一番強い武器だっけ?随分自信があるみたいだけど君たちのその武器、本物なのかな?」とさも男たちの手の内を知り尽くした物言いで余裕な態度を取るも実際はほぼ何も把握しきれていない。ただクライムの三大勢力の一つである我が組織を脅しにけるリスキーな真似ができるほどの情報を保持しているのは窺い知れ、それは組織内に内通者がいる疑惑を寄り濃くする。が、もし内通者がいるとしても男たちはその者を完全には信用しきっていないはず。そこを突いてカマをかけてやった訳だがスーツ男は微かな動揺と共に苛立ちをみせ「取引に応じないってならあんたの首をかけてお宅の部下達に交渉する手もあるけどなぁ?」と不敵に笑い、部屋の空気も一気に張り詰める。「乱暴は嫌いなんだけどな…」と空気を読まない穏やかな声色で微笑みつつ四方から向けられる敵意にいつでも対抗できるよう警戒を巡らせて。
そして街、苦無を向けられた商売人はヒッと間抜けな声を出して冷や汗を流し両手を小さく上げて「おいおい、そんな物騒なもの出すなよ。美人が台無しだぜ?…たくっ答えてやるから仕舞えって。」と路地裏での出来事と男たちのアジト…地下のことは伏せて全て話し調子よく大金を請求して「小狡い連中だからなぁ、早く行ってやらねぇとお前さんとこのボスもどうなるか分からないぜ?」と考える隙を与えるものかと相手を焦らせるために余計な一言を付け加え。)
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