罪 2019-01-12 17:26:13 |
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>>梔
(無言の圧力にも特に臆することはなく男たちの軽口に適当に相槌を打って流しつつ、問われたことには肩を竦め「まあこの世界にいればそう言うこともあるよね。…でも流石商売人、情報を掴むのが早いね。」と明確な肯定はせずとも否定もせずに笑みを深めて。暫くして辿り着いたのは一見普通の3階建ての建物。その入口ではなく横の地下へ続く階段を下り奥の部屋、応接間に通されると「そこで止まれ。」と言われ言われるがまま立ち止まりスーツ男の行動を目で追う。スーツ男は部屋にある本棚に近付き数冊本を取り出すとその後ろに隠されていた入力装置にナンバーを打ち込む。ガチャリと解錠音が鳴ると共に本棚を模した扉が開き隠し部屋が現れて。中に入るよう促され多少の危機感を覚えるも今の所殺意はないし大丈夫だろうと。部屋の中は、想定した通り武器庫になっており、選りすぐりの武器が所狭しと並んでいて。物は確かに良い。だが提示された額は暴利そのもの。男たちの素性や目的の実はまだ知り得ぬが流石に取引出来ないと首を横に振り、「一応俺は客と思っていいのかな?だったら断る権利もあるよね。…それとも断ったら何かあるのかな?」と事を荒立てずに済ませる方法を探りつつ掴みどころのない緩やかな笑みを浮かべて。
一方街では件の成り行きを見ていた商売人が相手を見つけいいカモを見つけたとばかりに馴々しく近づいて肩を組み「よう、ニホンの。良い情報が手に入ったんだが欲しくないか?お前さんとこのボス、おかしな連中に絡まれてたぜ?」とニタリと笑い掌を上にして親指と人差し指で輪っかを作り金を要求して。)
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