罪 2019-01-12 17:26:13 |
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>>梔
(路地裏に入り追手を巻こうと試みたが上手くいかなかったらしい。背後から聞こえた声は聞き覚えのないもので素直に足を止めると振り返りそのニタリ顔と対峙する。「…君たち誰かな?喧嘩を売るような真似をした覚えはないんだけど。」と緩い笑顔で戦闘の意志がないことを示すも背後に駆け付ける3人の足音と気配を感じると全く厄介だなと表情は変えずに5人の特性や動きを把握しようとして。もし彼らが昨日壊滅させた組織と関わりがあって自分を狙ったのだとしたら情報が回るのが速すぎる。考えたくはないが我が組織内に内通者がいる可能性があるなと。そしてこの度の目的は何か。己の命か、組織の軍事力と領土の強奪か…、今にも後手の拳銃を突き出してきそうな目の前の男に目をやり考える。この状況で逃走することは可能。だがそれにはこの場は路地裏とはいえ悪目立ちしすぎる。極力街の人間に薄汚れた界隈は見せたくない。既に勘の良い商売人が路地裏の影から此方の様子を窺っているのが見え、はぁ…とあからさまに溜息を吐いて。「ディナーのお誘いにしては早すぎるし無作法な気がするけど、まあいいよ。ついていけばいいの?」と肩を竦めてここは穏便にとりあえず男たちに従おうと未だに銃から手を離さない男たちに「抵抗する気もないし何もしないよ。」と笑いながら足を進めて。街の住人たちは「やだ、また争いごと?」「物騒ね。」と声を潜ませていて。
一方でアジトでは部下達が相手の言葉にまんまと乗っかって「ボスなら怪我した奴の様子見に行ってから街に行くって言ってましたよー。また酒でも買いに行くんじゃないんですかね。夕方には戻るみたいっす。」と調子よく自分の行動を告げて。)
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