罪 2019-01-12 17:26:13 |
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>>榊
紛うことなきその手腕…流石です、榊さん。(淡々とした語りは彼の頭の中で構築される戦略を肉付け、形あるものにする。この戦略はきっと土地を網羅し、その知識、知恵を自在に操る応用力のある彼だからこそできるもの。彼の口から出る言葉は分かりやすく、隅々まで鮮明に頭の中でイメージを持たせる。彼が一刻、茶を口に含むまで、夢中になって言葉を追い続けて言葉すら出なかった、出そうとも思わなかったが、話が切れたその間に口から溢れでたのは上記の通りの賛辞。実際そうとしか言いようのない彼の才。これならば活路を見出せる、と冷静に頭で判断しつつ「…では、潜入側には隠密行動及び近接戦が得意なものを配置するように、また、囮側には万が一に備え、救護のものをつけるよう手配しておきます。」と待っている部下達へ連絡を。「……いただきます。」真剣な雰囲気が一転、ふわりと無邪気な声がかかれば、一瞬呆気にとられるもいつも通りの彼の優しげな雰囲気に安心して、遠慮がちに梅干しを欲しいとの答えを。次いで刺さるような視線と言葉にまたしてもフリーズしつつ「…お戯れを。」となんとか声を絞り出し。まさか、自分が綺麗だと思う相手からそんな言葉をかけられるなんて想像できるだろうか?個人の見解だが、謙遜も自惚れも抜きにして自分の顔は普通の部類だと思う。彼のように涼しくも穏やかな目元でもなければ、和やかな微笑みを浮かべる口元でもない。かと言えども慕う相手からの褒め言葉は何であれ嬉しいと思う心も本当。せめて可愛げのある返事くらいできればな、と心中苦笑いしつつ「今の貴方の微笑み以上に綺麗なものなどいませんよ」とキッパリ言い張って)
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