罪 2019-01-12 17:26:13 |
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>>梔
はは、御恩なんて大袈裟だな。俺がしたくしてしてる事だし、そもそも君にそうさせたのは俺の責任なんだから何も気に留めることはないよ。──、俺はね、俺なんかよりも君が君自身を大事にしてくれるのが一番安心できるんだ。
(相手の細やかな謝辞と心遣いの数々に少し擽ったくまた寂寥感を覚えつつ、最後の生真面目な彼らしい言葉に思わず笑ってしまい。それでも此処で漸く“なんか”と言葉を選び自分の秘める弱さを垣間見せ。──上に立つ者は下の者を統括し守るのと同時に、仲間の犠牲の上に立つ事を容認しなければならない、と思っている。しかし誰かが自分のために傷つくのは慣れないし、増して自分はスラム出身な上にかつて右腕として先代を守りきれなかった人間。庇護される価値があるとは到底思えない、あったとしても‘頭’だからという理由で身を捨てるような行為はして欲しくない。だが、それも己の弱さと駄心。せめてあるべき姿であり続けることが慕ってくれる仲間に与えてやれる敬意で。感の鋭い彼なら先の一言で察してくれたか、なんて此方を真っ直ぐに見る彼の頭を撫でて「正直、君が俺を庇って怪我をしたときは堪えたよ。…でも助かった。ありがとね。」と微笑み。これで彼が満足してくれるか怪しい所だが今の自分にはこれが精一杯の開示で)
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