罪 2019-01-12 17:26:13 |
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> 榊さん
__ 好きなように受け取ったら良いんじゃない?
( 彼に指した人差し指を優しく包まれ水を飲まされた後に初めて冷静さが戻り、何を言ってしまったんだと羞恥に塗れ顔を紅く染めて。コップを見れば中身は空っぽ、全て飲み切ってしまっている事実に目を丸くさせ。こんなへろへろで無防備な自分は人生で初めて人に見せただろうと失態に頭を抱えつつ、後悔混じりの重い溜息をつき。過ぎてしまったことはしょうがないし、何より相手がそれなりに信頼出来る相手でもあったことから先程までの会話は頭から捨てて表情を引き締めて照れ隠しのような返事をして。「 はァ?男前とかアンタにそのまま返したいよ。その男らしい身体付きも羨ましい。俺のこの細ッそい身体じゃあ喧嘩なんて当然の如くできるわけが無い。まァだから銃の腕前を上げたんだけどね。 」といつもの調子には戻ったように一見見えるが、いつもよりかは少しだけ素直なような気がして。自分でも後々恥ずかしくなるのは重々承知しているのだが、それを掘り返すようなことは彼はしないだろうと思案し。 )
> 垂さん
まァ、それもそうかもね。__俺は昼間が苦手でね、何だか自分には眩しすぎるような気がするんだ。だから息抜きにでもって散歩してたら偶然アンタを見つけてさ。
( 自分の仕事は暗殺が多いばかりに情報収集の為の殺人行為もあることを忘れていて。相手の言葉に賛同を示すと何やら警戒が解けていないのか、ここにいる経緯を問われどうせ彼に嘘をついても見破られてしまうだろうと素直にそのまま応え。返り血を浴びながらも優雅に微笑む綺麗な彼は、月の光に照らされ神秘的にも思えて。その姿に暫し見惚れてしまい不覚ながらも「 綺麗 __ 。 」なんて呟き。 )
> 梔
嬉しく感じられるような事を言ったつもりは無いけどね。
( 口元を緩めた彼が素直に嬉しいと述べたことで気恥しさが妙にこみあげてき、素っ気ない反応を返してしまい。しかしこれが自然体だろうとそれに対する彼の反応には気にもくれず。なにか驚いた時などに出る訛りにはもう慣れ、なんとなくのイントネーションで意味を読み取って。「 ボスの近くには俺も信頼出来る優秀なファミリーが居るから。俺も行きたいけどなんでか行かせてくれないんだよねェ。 」と苦笑気味に腕を組み視線を落としながら言って。流石、と言ったところかあれだけ高い場所からも華麗に飛び降りる姿に感心し気を取られてしまい近づいてきたことにすら気づかず。いつの間にか近くから聞こえてきた声に驚くが、その後に紡がれた言葉にもさらに驚きを見せ。 )
ゆ、許す __ けど。可愛いッて本当に思ってんの?アンタって本当にそーいう誤魔化しみたいなのが得意だよねェ。
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