罪 2019-01-12 17:26:13 |
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>>ダンテ
…きみは魅力的だな。さぞ慕われているんだろうね。
(相手の返答をもって先程の言葉が揶揄いの範疇に止まっているばかりでない事も、相手が仲間に寄せる信頼が如何程のものなのかも手に取るように伝わって来れば、何処か眩しげに瞳を細めて其方を見据え。その自由さや実直さに憧憬を抱かずには居られず、一度は視線を逸らしてしまうも再度相手を見遣ると表情を綻ばせて告げ。相手の髪に興味を抱く者は少なくないだろうに、予想以上に笑われてしまうと些か不服気に眉を寄せ。しかし返って来た言葉には思わず頬を緩めてしまい「へぇ、お母様が。良いね、そういうの」と微笑ましく思いつつも微かな羨望を抱いて頷き。そこで一度グラスを置き再び相手の方へ身を乗り出すと「触らせてくれないか」と期待を湛えて問い掛け)
>>誠
冗談だよ、贈り物は凄く嬉しい。ありがとう。
(予想以上に此方の態度を真に受けてしまったようで、謝られれば肩を竦めてくすくす笑い。緩く首を左右に振って善意に対し怒れるはずも無いと種明かしをすれば、小さな紙袋を大切そうに両手で抱えて礼の言葉を告げ。しかしふと顔を覗き込んで問い掛けられると驚いたように一度目を瞬かせ、互いの年齢を知らない事には何とも言えないと含みのある笑みを零すと「さぁ、どうだろう。誠は俺が思ってるよりお爺さんなのかもしれないしな」と揶揄うように言葉を濁し。車に揺られる間暫く瞳を輝かせて食い入るように窓の外を見詰めているも、次第に目にする光景は知識としてしか知らなかったような凄惨な物へと変わって行き。果たしてこんな場所に人が住めるものだろうかと本気で考えてしまう。苦い自己嫌悪を覚えつつも扉を開けてくれる相手に礼を言って車を降り。何処からともなく漂って来る饐えた臭いに何とも言えない心境を抱きつつも、あまりにも今更な問い掛けには「此処まで来て引き返すなんてしないよ。俺も誠が大切にしている人達に会ってみたいし」と軽快に笑い)
>>レオナルド
まぁね。自分で言うのもなんだけど、箱入り息子だったから。
(相手からのじっと観察するような視線に気付いていながら素知らぬ風を装って小さく頷くと、依然として苦笑を浮かべつつ我ながら自分の口から言うのは中々厳しいものがあると苦い心境で。しかしやはり引っ掛かるのは相手が此方を認知していたという事実。それが警察という範疇を出ない程度の認識であるのか、将又それ以上の情報を掴まれているのか。何方にせよ今のところ大きな影響は無いものの、知っておくのは悪くないと判断すれば「…ところできみ、俺の事を知ってるんだ?」とあくまで此方は相手の事を認知していない体で何処か驚いたように告げ)
>>垂
ああ、そう言えば言ってなかったね。可笑しな話だけど、警察に追われてるんだ。
(礼の言葉に微笑みを返してハンカチを仕舞うと、手を取ったまま路地裏を抜けてのんびりと歩き出し。しかし道中の問い掛けで肝心な事をすっかり言い忘れてしまっていたようだと漸く気が付けば、苦笑を浮かべつつ何処か言い難そうに前置きをしてからぽつりと白状して。その時ふと感じた視線は果たしてその警察からの物か、また別の何かか。そっと相手の様子を窺い見ればどうやら気が付いているようで、此処は相手に任せてみようと呑気にも考えながら気が付いていない風を装い歩みを進め)
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