anonimia. 2019-01-02 21:31:40 |
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>Emis
(仕事帰りにふらりと足を運んだアパートの最上階。自分のものではない香水の匂いが色濃く漂うジャケットを玄関口に脱ぎ散らかして、部屋の中程まで行けばガラステーブルの上に無造作に投げ置かれた紙幣が薄氷色の虹彩に映り、冷めた色を宿した双眸に光が灯る。はて、持ち主は何処に居るのかと室内を軽く見渡せば、バルコニーに佇む青年の姿を見付け。紫煙を吐き出す背中は予想に違わず。しわくちゃのユーロ札を一枚手に取って口許に近付け、数度ばかり匂いを嗅いだ後、ソファに仰向けに寝そべり。彼の定位置とも呼べる場所にだらしなく身を沈め、ひじ掛けからはみ出した両足をゆらゆらと揺らしながら、楽し気に言葉を紡ぐ唇はにんまりと弧を描いており)―――珍しいな。客にでも飛ばれたか?
>Mattia
! (愛人にしろと客に迫られたのは昼下がりだったろうか。かなりの上客である女性を無下にすることも出来ず痴話喧嘩のような会話を繰り広げる内に空模様もすっかり変わってしまった。組織の不利益になるからと我慢していたが、そろそろ限界だ。決意を新たにショルダーホルスターに収まった愛銃へ利き手を伸ばそうとしたところで、ちょうど帰宅したらしい相手の姿を視界の片隅に捉え。心底鬱陶しそうな表情を一変させると荒々しく靴音を立てながら彼の元に歩み寄り、話を合わせろとだけ小声で耳打ち。彼の肩に片腕を回してその身を抱き寄せながら、わざとらしくリップ音を立てて、首筋に口付けを落とした後、見目麗しい男にすっかり戦意喪失した様子の彼女に畳みかけ)俺の本命。だから言ったろ、アンタじゃあ勝負にもならねぇって。
>Veronica
そう怒るなよ、Gattina。せっかくの可愛い顔が台無しだ。(自室のベッドの上で目を覚ましたのは、馬鹿騒ぎから数時間経過した深夜。勢いのまま浴びる様に飲み干したアルコールに浸った脳はふわふわと夢見心地。強烈な喉の渇きに首元を片手で撫で擦りながら体を起こして、冷蔵庫を覗き込むも中身は見事に空っぽ。そう言えば、ミネラルウォーターのストックを切らしていたことを今更ながらに思い出して、覚束ない足取りで部屋を出る。そうして向かった最上階の一室。そこに居たのは片付けに追われるボスの実妹、自分に取っても妹分のような少女に子猫ちゃんと軽口を叩きながら近付き、手元を覗き込んで)酒以外で飲めるモン、何か残ってねえか?
>Abele
……アベール?それ、お前の血って訳じゃないんだろ?(帰宅を告げる声と鼻孔を擽った鉄臭い匂いと微かに漂う香水の残り香にぴくりと眉を動かして、手元のタブレット端末から声の主へと視線を外したのは束の間の事。薄氷色の双眸に捉えた同僚の姿にしっしと犬でも追い払うような仕草で掌を振った後は顧客たちからのメッセージを知らせる通知が絶えず鳴り響く画面に逆戻り。流石に同僚が怪我をしているようなら手当をしてやろうと思ったが、いつも通りの姿に心配は要らないと悟ったようで、ソファの上で鼻を鳴らして)分かったから。妙に香水くせぇし、さっさとシャワーでも浴びて来いよ。
>Gian
飛ばすなら俺に使わせてくれよ。流用させる前に効能を試してみてぇヤクがあるんだ。(欠伸混じりに廊下を歩んでいれば、上司の姿を見付け。彼に声を掛けようと口を開いたのと物騒な呟きを耳にしたのは同時で、薄氷色の双眸を瞠目させる。何処の誰かは知らないがどうせ殺してしまう前に使うぐらいなら構わないだろう。薬物を試してみたいから寄越せと、玩具を前にした子供の様に人体の貸し出しを嬉々として強請り)なあ、いいだろ?
>Rozetta
よお、お嬢さん。随分とご機嫌だな。 (自室で目を覚ましたのは太陽が空高く昇ったあと。明け方近くまで仕事をしていたとはいえ、流石に寝過ぎた。眠気冷ましにカフェインでも摂ろうかと最上階の一室に向かえばソファに寝そべる先客の姿。機嫌の良さそうな同僚を見下ろしてクツリと低く喉奥を鳴らした後に、キッチンに向かい。戸棚からドリップ型のインスタントコーヒーの袋を取り出しながら声を掛け)今からコーヒー淹れるけど、飲むか?インスタントだけど。
(/皆様が既に絡み文を投下されていたようだったので、恐れ多くも個々に絡ませていただきました。もし、ゆとりのある方は拾って頂ければと!何気に最年長の愚息ですが兄貴肌は皆無です…それではこれからよろしくお願い致します/深々礼)
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