anonimia. 2019-01-02 21:31:40 |
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>Emis
有名な高いお店のケーキよ、ケーキ!皆の為に買ってきてあげたんだから。早速食べない?ね?
( 紫煙を燻らせる彼の表情は到底晴れたものとは言えず、″仕事″で何か良からぬ事が起きたのだろうと容易に見て取れ。正式なマフィアの一員ではない自身が無闇矢鱈と首を突っ込んで良い案件ではない、と彼女なりの配慮か機嫌の悪さの原因には触れず、可愛らしい見目の紙袋をテーブルに置き。ぽつり、零れた呟きと明らかに逸らされた視線、口角をこれでもかと上げては聞かれてもいない紙袋の中身の正体を曝し、続け様お誘いの問いを投げ掛けたものの答えを待つ気もない様で、沢山のケーキが入った箱をいそいそと取り出し。 )
>Gian
…ちょ、物騒な事外で言わないでよ。
( 暇、という言葉が脳内を埋め尽くしていた夕暮れ時。大学もなく、友人ともお昼に出掛けたばかりである上、自身には此のアパートのメンバーが行う様な仕事はない。一頻り悩みに悩んだ結果、実兄の元を訪れて銃の扱いでも教えて貰おうかと思えばそれからの行動は早く。彼の扉の前までやってくるや否や、早速インターホンを鳴らそうとした瞬間姿を現した人物に目を瞠り、眉間を顰めては非難する様に彼の言動を咎めて。 )
>Abele
──あら、アベール。アンタってほんと男失格。…うそよ、grazie。手伝ってくれるのは嬉しいけど、大方終わっちゃった。scusami!
( 騒いでいた本人達は今頃夢の世界だろう、そう考えると苛立ちが湧き上がって来なくもないが、住み込み家政婦である以上仕事は熟さなければ。自身にそう喝を入れ急ぎで部屋中の清掃を行っていた所、扉の開く音が耳朶に触れ。此処まで態とらしく紳士的な台詞を吐く人物なぞ該当するのは一人くらいで、目線を其方へ遣ると案の定推測していた銀髪の彼が眼前に居り。片眉を吊り上げつつ返答をするものの、未だ完璧に片付いた訳ではない。勿体無い精神が邪魔してか手のつけられてない料理や中身の残ったシャンパンの片付けに迷っている様で。 )
>Rozetta
…ロゼッタ!仕事はもう終わったの?今日は早かったのね!
( イタリアの街に降り注ぐ太陽は見る分には美しいのに、こうも外出する気を削ぐものなのか。余りに紫外線が強過ぎる天候は好きではない、こういう日は室内で過ごすのが吉だろう。そう自分の中で納得すると部屋にあるスイーツや菓子類を持って最上階に向かい。未だ昼時である故に誰かいる可能性は低いが、物は試しだと扉を開き中を確認する。機嫌の良い聞き慣れた声音が聴こえてくると、嬉しさからか年頃の女性らしからぬ足音を立て彼女が寝転ぶソファまでやって来ては、碧い双眸を幾度か瞬かせながら嬉々とした声を上げ。 )
>Mattia
へえ、楽しそう──ン?grazieマッティア、さすが!
( 丁寧にも一つ一つ答えてもらうと、こくりと相槌を打ちながら彼の話に耳を傾ける。見た所酒が入っている訳では無さそうだし、単純に男女問わず誘って遊んだだけだろうか、とぼんやりと頭の片隅で考え。ふ、と自身の身体に影が降り反射的に其方を見遣ると、冷たい掌に彼の手が添えられており、次いできょとんとした表情で眼前の顔を見遣り。遠慮すべきかと逡巡した後、結局彼の厚意に甘える事にした様で、口元に笑顔を拵えながら素直に感謝と賛辞を伝えて。 )
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