男子生徒 2018-12-26 18:01:04 |
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…別になにもないけど…、
( 鍵を掛ける前にちらりと窓を一瞥すると、視界に入る薄紫に染まる空。集中して蟠った熱を覚ましてくれた冷気も、気が付けばより一層温度を下げ今では身が竦む程に露出した肌を刺激している。無駄な寄り道をせず直帰しようと思案しつつ、伽藍堂になった部室に確りと施錠をしている途中、巡らせた思考に被せる様に端的な問がぽつりと投げ掛けられ。がちゃり、とロックされた音が静かな廊下に木霊する中、質問の真意を捉えかねてか、訝しげに眉を顰めて彼の方を見遣りやや言葉を濁して。互いの考えが微妙にすれ違っている事には気付く事が出来ず、矢張り未だ二人で帰るという結論まで辿り着かないのか率直に尋ね返し。 )
なによ、何が言いたいの?
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