匿名 2018-12-09 20:50:41 |
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(/おお!それは吉報です!合わせなくて結構ですよ、お互い同じ程度な気がしますし気儘にやっていきましょう!)
(胸ポケットで振動する端末に思わず体が跳ねる。通知画面で用件だけ一瞥して読むと、すぐにまた元の場所に滑り込ませた後、無意識に歩調を速める。笑みこそ浮かべていないが、これが彼と二人きりだったならどれだけ気が緩んだことだろう。頬を掠める冷たい風も気に留めず、見えてきた事務所へと立ち入る。サッシのドアの前まで立つと一度息を整え、手鏡で容姿を確認する。勿論少しでも良いように見えたい、というわけではなくて、一種の礼儀としてだ。乱れた髪のまま会うのは失礼だからだ。擦りガラスからぼんやりとシルエットが見えていることは露知らず、何事もなかったかのように手鏡を仕舞うと冷たいノブを捻る。) こんばんは。如月さん、今日もお疲れ様です。( 出来る限り冷たい空気が入らないように手早く閉めると彼に向き直る。温かい此処の空気が好きだ。温かいの一言では形容しきれない此処の空気が好きだ。)
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