情報屋 2018-12-09 19:31:53 |
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ん、ウェイターの服ね?そんなの探すまでもないでしょ。
( ロッカールームの一角。ちらほらと人の出入りは見えるが、元より大きなホテルである為この部屋自体も広く、二段になったロッカーが所狭しと並ぶ空間には当然死角も出来る。入手すべき服の捜索を命じられると特に反抗するでもなく一つ頷き、一応は人目に付かぬよう気を遣いながら、ふらりとその場を離れた。ロッカーの名札の部分を指でなぞりながら数列移動すると、ものの数分で踵を返し相手の元へと戻っていく。)
この列の右から六番目の下段、一つ後ろの列十番目の上段。此処でウェイターとして働く従業員のロッカーだよ。あ、鍵開けは任せるからね。
( 個室で安全かつ人目に付きにくい取引場として有名なホテルを運営する組織、情報屋として動向を追う一環で覚えた従業員名簿がこんな所で役に立つとは、と内心で苦笑を零す。記憶の中の情報と名前を照らし合わせながら、ウェイターである事に加え二人の身長に見合った男が使用しているロッカーを示した。こういった点において当人が危惧しているような「足手纏い」には到底なり得ないのだが、そういった考えには至らないらしい。自分の仕事は終えたとばかりにロッカーから少し離れると、相手に次の手順を丸投げして。)
( /いえいえ、お忙しい中お返事有難うございます!)
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