小説家 2018-11-29 01:25:00 |
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い、いえ、家主の先生より先に1番風呂を頂くなんて、恐れ多いです。(隣に鎮座し、冷えた手先で湯呑みを包み温める。一口、啜ると身に染み、ほっと一息を履いた。相手からの申し出に、目を丸く、申し訳ないですと手を横に振りながら「お気遣いありがとうございます、」と微笑んだ。問いに、「はい、お恥ずかしながら。…当たり前ですが、僕の目の前に何本も電車が来るんです。なのに、一歩が踏み出せず、…一体、何本の電車を見送ったでしょうか。」と。思い返せば不思議な光景だっであろう、どうりで駅員からの目線を感じる訳だ、やけに1日が早く過ぎたようで微笑みは苦笑いへと、)
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