…嗚呼、ありがとう。(ふと我に返ると相手が湯呑みと饅頭を手に居間に戻ってきた所。そう答えつつ湯呑みを手にすると熱い茶を啜り。冷えた身体を内側から温めてくれるようで落ち着いたようにひと息吐きつつ、湯が沸いたら先に入るように告げ乍もずっと駅にいたのだろうかと尋ねて。)私より長く外に居たんだから、湯が沸いたら先に浸かっておいで──お前さん、此処を出てからずっと彼処に座って居たのかい?