小説家 2018-11-29 01:25:00 |
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(眠気を催すと、そのまま意識を預ける。ふと電車の音が聞こえハッと起き、立ち上がるが向かい側のホームの電車だった。一瞬で心臓が跳ね上がり、同時にどこかホッとした気持ちもあった。電車に乗ってしまえば、後戻りは出来ない、その事実が怖くもあった。時計を見ると、時刻まで30分程。睡眠自体は10分も眠っていなかった。一気に気疲れしたようで、落ち着けと一呼吸を大きく。学も地位も無い無一文の田舎者を拾ってくれた事が奇跡だったのかもしれない。あの頃の希望に満ち溢れていた自分がこんな姿をみてはきっと、悲しい顔をするだろう。内心、ごめんな、と一言吐露した、)
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