小説家 2018-11-29 01:25:00 |
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─っ、…何度言えば分かるのですか。先生、貴方だけの体ではないんです。作品を待ちわびている方も沢山居る、僕だってその1人です。ただ、…
(手を払いのけられては、こうも意固地になっている相手に痺れを切らしたように自分の口調も荒くなってくる。先生自身の価値観や経験、そのときの心情から生み出される作品に多くの人が魅了し、救われて来ただろう。しかし、今の様子では小説が書けるとは思えない。先日からスランプ気味に陥り、相手が寝静まった後に執筆部屋の片付けを行なっている時に少しだけ拝読していた。事実、その小説は先生の心情こそは現れているが何とも息詰まるような、文字の羅列に過ぎなかった。大きく息を吸い、悲しげな目で、真っ直ぐに見つめて、)…今の先生が書く小説には、何の魅力も感じません。
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