小説家 2018-11-29 01:25:00 |
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──…どうだろうね、一人での生活が難しくならない限り、世話人は雇わない気がするけれど。あれだけ邪険にしたって構わず騒ぎ立てるお前さんのような子は特殊だよ、よくあれだけ熱意が続いたもんだ。(相手の質問には少し思案する様子を見せつつも連れない返事を。思えば6年前、相手が屋敷の門を叩いた日から共に暮らすようになるまで、よく毎日懲りもせずに来続けたものだと思い乍ある意味相手と過ごすようになってからの6年間はあっという間に過ぎていったような気がしていて。結論とすれば相手との生活を楽しみ、側に置いて良かったと思っている自分がいるのだが今はそれを素直に言葉にすることは出来ずにいて。こうして床に伏せていると自分が随分と老け込んでしまったような気がして気が滅入る、相手が身体を起こしていればなおさら介護でもされているようで癪だった。意外に子供っぽい所もあるようで、先程よりもだいぶ温まった手を布団から伸ばして相手の腕を引き布団に寝かせようと。)…私だけ寝ているんじゃあ介護でもされているようで気が滅入っちまう。ほら、お前さんも寝な。
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