小説家 2018-11-29 01:25:00 |
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今だけは、先生がどうするべきかは僕が決めさせて頂きます。
(聞こえてきた声は、いつもより小さくか弱かった。幸い、医者を呼ぶ程ではない様子が一先ずの救い。しかし、年齢も考えると明日まで続きそうであれば早急に車を手配し、病院に連れてこうと決心。相手の性格は充分に理解しているが、全てを聞き入れる事が相手の為になるとも思えず、心を鬼にして上の言葉を、はっきりと告げよう。再び肩を抱き、ゆっくりと布団へ移乗させると「足元失礼します、」と頭より高くなるよう足元に丸めたブランケットを置く。触れた際感じた体温から、「体が冷えているようなので、薄手の掛け布団を一枚増やしておきますね。重くはないですか?」と上から重ね、)…先生、しつこいようですが、決して無理はなさらないで下さい。先生の性格は充分分かっています、けれど、先生の体に何かあったら、僕は…。
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