小説家 2018-11-29 01:25:00 |
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──私は、てっきり……お前さんが、居なくなると思って──…
(哀しげな色を浮かべた相手の瞳は、また涙の粒が零れ落ちそうな程に危ういもの。続いて聞こえた言葉は、自分が頑に聞きたくなかった筈の内容とは正反対のもので思わず数回目を瞬かせた。見合いを断って居たなどと、予想だにしなかったのだ。此れ程までに傷付けられても尚、側に居たいと言う相手の何と健気な事か、そしてこの数週間勝手な思い込みでどれ程彼にきつく当たっただろうか。言い訳のような言葉が零れるのと同時に指の間で紫煙を立ち昇らせる煙草は既に吸殻が幾つも捨てられた灰皿の中へと。彼はもう泣いては居なかったが、いつも気丈な相手が子どものように乱雑に涙を拭った姿が、此方を見つめる涙に揺れる瞳が、自分の過ちを認識するには十分なほど傷付いて見えた。目の前に立ったままの彼の手を咄嗟に引き、自分の肩口に抱き寄せたのは、これ以上泣き出しそうに弱々しい彼の姿を見ていられなかったからだろうか。自分でも行動の理由は判らぬままに、子供をあやすように彼の後頭部を軽く撫でては、「悪かった、」と小さく呟くように謝罪の言葉を。)
(いえいえ、お返事いただけただけで嬉しいです!^^*そうですね、この場面は無事仲直りにしてその後のちょっと甘酸っぱい展開に移行していきましょう!ギャグで言えば恋心とまでは認識していないけど、これまではツンばかりだったのが少しだけ棗くんにデレたり、恋心を自覚してしまった棗くんを余計にやきもきさせる先生というのも面白そうです!笑)
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