小説家 2018-11-29 01:25:00 |
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…お前さんは、いつもそう言うね。作家として、自分の書いた話で誰かの人生を支えられる事が一番幸せだ。お前さんも此処に居るからには、私が話を書き続ける限り其れを全て読んで感想を話して聞かせてくれねえと。(“先生の本に出会って人生が変わった”。毎日屋敷にやって来ては書き物の手が止まったタイミングを見計らって騒ぎ立てていた時から幾度となく聞いてきた言葉だ。其の言葉は小説家として生きている人間ならば誰が受け取っても嬉しい言葉で、世話人として側に置くようになった今も、相手にだけは自分の出した全ての本を読み其の感想を聞かせるよう伝えていた。尤も、そんな約束を交わさなくとも相手は毎回、本が出る度に書店で新刊を買って感想をつらつらと聞かせてくれる訳だが。)随分と良い顔をするね、遠慮せず好きなだけ食べな。──…少しくたびれた。悪いけど、二人の祝賀会は明日でも良いかい。ひと眠りした方が良さそうだ。(普段から笑顔の絶えない相手だが、余程気に入ったのか?を緩める様子を見ると好きなだけ食べさせてやろうと。茶を飲んで一服したところで漸く落ち着き少し疲れが出たようで、日が暮れたとは言えまだ就寝には早い時間帯ではあるが、少し休みたいと。相手が楽しみにしていた祝賀会を明日に伸ばすのは申し訳ない気がしたが、一度眠ってしまえば夕餉の時間に起きるかも怪しいところ。明日の楽しみに取っておいた方が良さそうだと、相手にそう尋ねて。)
ありがとうございます!此の所何かと疲れが溜まっていたという事で、この日も早々に休んでしまい翌日…という感じで如何でしょうか?体調不調の伏線にもなりますしあまりブツ切りにもなりすぎず、スムーズに取材に繋げるかなと思いロルをその方向に向けてみました。
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