小説家 2018-11-29 01:25:00 |
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…あ、あの。先生が御多忙なのは重々承知ですが、一度原稿から離れて、お食事されませんか。
(自宅に帰って数日が経った。その間、相手と視線が交わった回数はきっと片手で数えられる程度だろう。会話だって、必要最低限の物ばかり。ある日の夕食を作っている最中、カレンダーを一瞥。締切日から逆算して、ここ数日篭っては執筆を進めていることを考えると、たいそう余裕のある進行具合であろう。相も変わらない態度に、一人でいると溜息さえ出てくる。しかし本来ならば、自分はお世話役として側にいる身。お食事は取れているし、煙草の数もやや増えてはいるがお声掛けで何とか許容範囲に収まっている。家事は滞りなく進んでおり、仕事としては何ら支障はない。なのに、心のどこかで寂しさを感じているのは別の関係性を求めてしまっているのだろうか、はたまた気の迷いなのか。知る由もなく、あからさまに避けられている理由も考えれば考えるほど分からない。単刀直入に聞くしかないと夕食は居間に配膳、執筆部屋をノックして)
(2週間遅れて申し訳ありません。10月からペースを早めに返信出来たらと思います。毎回の不定期更新ながら返信して下さる事、大変感謝致します。
上記にて耐えきれなくなった棗くんからお声掛けさせて頂きました。ここから会話を進める中で、彼自身、恋心に気づく流れにいたしたいと思います。
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