小説家 2018-11-29 01:25:00 |
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そんなに気にしなくて良い、此れまで休みをやっていなかった私も悪いんだから。
──…会ってみないと分からない事もあるだろう。前々から身構えるものじゃない。それに、余り仕事を優先させ過ぎるのも考えものだ。
(手を合わせて箸を取り食事を始めつつ、一瞬の沈黙を破ったのは相手の方。ただ見合いに行くだけだというのに、酷く申し訳無さそうな言い訳じみた説明をする相手に、気にしなくて良いと再度伝えて。見合いに否定的な相手に対して、肯定的な言葉を投げ掛ける。相手にしてみれば此れまでに親から何度も言われてきた言葉だろう。相手が聞きたいのはこんな言葉では無いと分かっていながらそんな一般論を告げたのは、見合いに否定的な思いが心の底で燻っている事に見てみぬふりをしたかったからだろうか。結婚を考える時期で相手が見合いをする事は喜ばしい事であるはずなのに、何かが胸の奥に引っかかっている。不可解なその感覚を消し去りたくて、数日前相手の出ている隙に自ら編集者に電話を繋いだ事を相手は知らない。そして、恐らく今日中に折り返しの電話が掛かってくるであろう事も───ちょうどその時電話が鳴り、席を立つ相手の背中をちらりと横目で見つめ、再び食卓に視線を落として。)
(/ありがとうございます、繋げやすかったです!後任の世話役を探しているだけでなく、既に試用期間を明日からの二日間に設定していて、掛かってきた電話は、候補が見つかったので明日の朝向かわせるという旨のもの。相手が留守の間に後任の世話役候補が代行を務めるも、普段以上に機嫌が悪い小説家に手がつけられる筈もなく、相手が戻った頃には二日間で一食さえ取らせる事が出来ず煙草も制止できず、荒れに荒れた散々な状況…というような流れを想定してみたのですがいかがでしょう?)
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