小説家 2018-11-29 01:25:00 |
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日本酒を飲まれるのですね、…今日は晩酌まで致しましょうか。
(車内での会話はお酒の事で。お互いに飲まないという訳ではないが家にいると、どうしても仕事に追われゆっくりと晩酌をする時間はそうそう取れない。たまにの休みにこうして1日買い物をして、馴染みの店でゆっくりご飯が食べれるのであれば絶好の晩酌の機会で、先生が楽しそうで何よりだと笑みをこぼす。店に着き、店主や女将と一言二言会話を交わす。中に入ると綺麗な店内に聞こえてくる川の音が良い背景の音楽となり、先生に似つかわしい上品で、どこかおごそかな雰囲気さえ感じる。先生はともかく、もう少ししゃんとした身なりにすべきだったか、と内心己の服装を案じながら、女将の言葉に耳を傾ける。目の前にある池より、音を聞いて想像して少しだけ答え合わせが出来る、そんな空間が良いという考えは先生らしく思わずふふ、と笑ってしまう。自分がもし部屋を選ぶとするならば、きっとおススメされるがままばん、と池や桜の主張のあるお部屋を選ぶであろう。それに反して、少しばかり見える池や桜が映える部屋は一段と上品に感じて、)…とても綺麗な桜ですね。先生らしいお言葉です。
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