小説家 2018-11-29 01:25:00 |
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嗚呼、良い店だよ。…質の良い日本酒も随分と揃っていてね、彼処に行くとつい酒も進んでしまう。
(相手の期待の声に返事を返しつつ、普段からあまり酒を飲まない彼にしては珍しい発言を。やがて車は少し喧騒から離れた上品な門構え店の前へと止まり、車を降りると相手と共に店の入口へと向かい。辺りは既に暗かったが、木々が揺れる音に混じり時々水が跳ねる音、明るい時間帯であれば座敷からは大きな池が見え錦鯉が悠々と泳ぐ姿を見ることができるはずだ。店の引き戸を開ければ店の内装も小説家が如何にも好みそうな風合いで、ちょうど側に居た女将が親しげな微笑みを浮かべて彼と二言三言言葉を交わし、二人分の上着を預かると奥の広い座敷へと通されて。池も僅かに見えるが庭の中では少し奥まった方に位置する部屋。女将も二人の関係は既に承知済み、座敷を整えながらかつての話を相手に伝え、彼にも同意を求め。)
…このお部屋は、先生に贔屓にして頂いているお座敷なんですよ。池が一番綺麗に見えるお座敷に昔は案内していたのだけれど、池は少し見えて水音が聞こえるくらいの場所で十分だって。それよりも先生はこの枝垂れ桜の木がお好きなんですよね。
(嬉しいお言葉です…!ではひとまず、こちらを進めていきましょう!また次の展開に映る時お声がけしますね。)
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