小説家 2018-11-29 01:25:00 |
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いつも有難う御座います。
(屋敷の前に到着すると、相手は早々と歩を進め出て行く。ほとんど外出はされないが、たまにこうして遠出する時は、いつも決まった車と運転手。疲れが溜まっている事を前提としても熟睡出来るのは彼の運転技術と信頼がなしえる物で、改めて深々お辞儀と共に感謝の言葉を述べた。先程買った甘味と荷物を両手いっぱいに抱え、車が出るのを見送ると自分も屋敷へと帰宅。)お疲れ様です。久々に丸一日外に出ましたね。半年分の日の光を浴びたんじゃないしょうか。(いつもの定位置に陣取る相手を横目に、相手にとっては苦痛だったであろう外出も、自分の内心としては2人揃ってのお出掛けを楽しんでいたのも確かである。反して、どこか浮ついたような振る舞いで荷物まとめ乍笑った。ジャケットを脱ぎ、割烹着に着替えると台所で湯を沸かし、その間に決まった急須と湯呑に茶葉を用意。)あ、それと。これお返しします、ご馳走さまです。(荷物から袱紗を取り出し、金額こそ減ってはおらずとも相手を立てつつ礼を。「大福を二個追加で買って来たんですけど、一緒に出しましょうか?」と首傾け、)
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