小説家 2018-11-29 01:25:00 |
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ん、頼むよ…此の所肩凝りが酷くて困る。(相手の提案は此方としても有難いもの、元々相手に頼もうと思っていた為頷いて、自分で片方の肩を解しつつぼやいて。渡した本を見て、相手も自分と同じように懐かしさに浸ったようでその反応に少し表情を緩めて。この6年は余りにあっという間で、家事から担当者の対応まで任せている今となっては既に相手の居なかった生活が想像出来ない程で。そう考えると相手もだいぶ成長したようだと思いつつ、本を見る相手の瞳が子供のように輝いているのを見て軽くその髪を撫でてやり。おやすみ、と声を掛けると部屋を出て再び筆を執り乍煙草を一本。その後執筆に没頭している間に丑三つ時を回り、やがて机に向かい頬杖を突いていた体勢が崩れ本格的に眠ってしまい。相手が来る前は幾度となく繰り返していた事だったがもう若くはない、明日にはまた身体が痛いとぼやく事になりそうだが、その体勢のまま小さく寝息を立てて深い眠りに落ちていき。)
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